Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

マスク美人と下品なクルマ

日本へ行ったら、女性のみなさんがキレイになっていてびっくり。

ポリコレがうるさいアメリカにいささか長く暮らしたせいで、ひとの容姿をあげつらうことは憚られるが、まあそう思った。

美人さんが増えたと感じる理由はマスクだと、鈍いわたしにでもすぐに気づく。

いまどきマスク外に露出するのは目の周りだけだから、そこのメークに力が入るのは当然。

テレビでやっていることが主流かどうかは別として、若者を中心にがんばっている人が多いように思われた。 

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街を行き交う女性たちに「美人さんやねえ」と思うひとの多かったこと。

下品な言い方で恐縮だが、みんなが素顔で歩いていたときと比べて、美人の出現率がはるかに高く、

従来3% → 現在80%

ってくらいに街の風景が盛られてる感じがした。

 

ブームが起きれば新たな達人やカリスマが登場し、それを追いかけるひとが増える。 

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メークを極めることは素晴らしいが、マスクを外したときの〇差を考えて少し慎重に・・・

なんて爺が心配するこっちゃないが。

 

女性たちが可憐な変貌をとげる一方で、男たちの悪趣味化が進んでいるようだ。

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「どやぁ」

こういう顔のクルマが増えていることはメディアを通して知ってはいたが、街角で実見したところ増殖が加速しているように思えた。

最初は高級車種の一部だったのが、いつのまにか中級グレードにも広がり、今どき軽自動車でさえこういう顔をするようになった。

なぜだろう。

政治的には自由だが「世間」の息苦しさが深まる国、思ったことを口にしにくい社会だからこそ、ひそかに自己主張してみたいのか。

前を行くクルマに日頃のイライラをぶつけるための武装なのか。

 

理由はともかく、この現象はおもしろい。

日本には「侘び寂び」や枯淡の境地を愛すると同時に、を愛するこころを育ててきた。

ど派手衣装と化け物のようなメーク、大袈裟な動作とセリフまわしの歌舞伎は、日本の原色趣味の代表。

そもそも歌舞伎の語源「かぶく」は「傾く」の意で、常人の行動から外れたところに面白さをみつける精神動作のことを指した。

その流れは地下水脈のように現代にも通じており、竹の子族、暴走族、よさこいソーランなどの原色趣味は歌舞伎としっかり重なっている。

わたしは、歌舞伎愛好家だった女傑と、その影響で歌舞伎ファンになった母のせいで、歌舞伎の劇場へ何度か足を運んだが、ついにあの原色趣味になじむことができず、自分が枯淡派の人間であることを悟った。

だから歌舞伎とクルマのドヤ顔は同根なのであり・・・

と外国人に説明したら日本への理解を深めてくれるかね?

混乱するばっかりかね?

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