Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

年初にキレてみる

紅白歌合戦を見ながらあっちゃあ... となった。

ジャニタレの子がコロナ拡大防止の若者向けキャンペーンをやった件が紹介され、3密を避けたりマスクしたりするのは

「あなたを守るため」

と訴えてきたというんだが、これは誤ったメッセージ。

「自分は大丈夫だから」といって歩き回るやつが続出するから。

あなたを守るためじゃなく、あなたが無自覚保菌者だった場合に周囲のひとびとを守ることのほうが拡大防止のためには何倍も大切なのに、政府も専門家もメディアも、そこの強調が足りていないような気がしてならない。

年末の感染者急増を受けて、えらい先生が「よく自覚して行動を」とか言ってたけど、そういうメッセージを10ヶ月前から全力で送り出していれば、けっこう違う展開になっていたのでは。

 

それと、サンジャポの太田光も繰り返し言ってたが、新規感染者が「たかだか千人単位」の国で医療崩壊の危機とか今までいったい何をしてきたのか。

個々の医療施設にがんばれといっても限界があるからこそ、国が全力をあげて準備すべきことなのに、現状を見るかぎりまったく無策だったとしか思えない。

日本人は危機管理がへたくそだと言われてきた。

太平洋戦争も、先々のリスクを現実的に考える能力を欠いていたせいでうっかり始めてしまったし、途中の止めどきも見つけられなかったし、最後は米軍の本土上陸を目前に「一億玉砕」などというたわごとがスローガンとなった。

「日本が生き残るため」に始めた戦争なのに、勝てそうにないから「みんなで死んじゃえ」になってしまった。

こんなことを言い出した軍部もアレだが、鵜呑みにして腹をくくっちゃった国民もかなりアレだった。

これこそが、日本人が危機というものを冷静にとらえて対処する能力を欠いている証拠だと思う。

困ったことにこの病気は、あれだけの体験をしたにもかかわらず一向に好転していないらしい。

不要不急の会食が国民への誤ったメッセージになることが理解できない首相はその好例。

わたしたちは危機に弱い。

そう思えば、「たかだかコロナ程度の」国難にうまく対処できないことは別段不思議がるようなことでもなさそうだ。

 

なにか明るい話はないのか。

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引越し荷物に埋もれるようにして年越し蕎麦

紅白にもどってくると、今年はチンドン屋の応援も激減し、歌が中心のまともな番組だったし、そんななかで星野源の「僕らずっと独りだと諦め」るからこそ皆でつながろうというメッセージが心に響いたし、氷川きよしのボーダーを越えた自己表現が新しかったし、いろんな収穫があったと思う。

今回の経験をもとに、NHKが新しい紅白を生み出すことを期待している。

観客におもねってステージを幼児化させることが音楽の振興につながるのか。

そもそも男女対抗という図式は「時代」を表現するうえで最適なのか。

変えるなら今がチャンス。

今から2021年の大晦日が楽しみになってきたぞ。 

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