そんなものわざわざ見にくる方がいらっしゃるとも思えないが、動画をアップしてみた。
ペニーはお肉系のこってこておやつに目がないが、野菜も喜んでくれるので、ヘルシーな食生活を保つことができる(って人間が勝手に思ってるだけだが)。
おやつは食事と食事のあいだ、日に2回出すようにしていて、たまにこっちが忘れていると近寄ってきて落ち着きなく歩き回ったり、膝に足をかけて「ねえねえなんか忘れてない?」という顔をしたりする。
野菜は、歯ごたえのあるニンジンがお好きなようで、カリンカリンといい音をたてて食す。
ようこそ微妙なストレス解消動画の世界へ!
【音が出ます】
昭和中期に生まれたわたしにとって、おやつ原風景といえば質素なものばかりが思い浮かぶ。
干し芋とか水飴とか。
干し芋は、今にして思えば悪くない食品だが、子供だった私の食欲をそそる見かけではなかった。
煎餅のほかにそれしかなかったときの落胆を今でも思い出すことができる。
水飴はいったいどうしたことか一斗缶入りのものが家に置いてあった。
間違いなく業務用の量で、いくら掬(すく)っても減ったような気がしなかったが、あれはいったい何だったのか。
もしかしたら戦前まで油屋をしていた実家の商品のひとつだったのかもしれない。
だとすればわたしは製造から40年以上たった水飴を舐めていたことになるが、それについてはあまり考えないでおこう。
そのほかにどんなおやつがあったっけ。
キャラメルやラムネ菓子なんてのも普通にあったけど、うちではそんなに食べさせてはもらえず「干し芋にしときなさい」と言われてがっかりする記憶のほうが鮮明だ。
あと、きな粉を固めてつくった伝統的なお菓子があって、保守的なわが家ではそういうのが幅を利かせていたなあ。決して嫌いではなかったけど、手が伸びることは少なかった。
友達にはクッキーだのケーキだのハイカラなものが出てくる家の子がいて、かなりうらやましくはあったが、そこんちへはなるべく行かないようにしていた。もの欲しさで足を運ぶ感じが嫌だったという、ずいぶん自意識過剰なガキ。
すでに半世紀前の話です。
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