Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

半額にはワケがあって

プーケットへ来た。ここへ来て気づいたのは、日常にストレスを感じていたのは激務が続く妻だけではなく拙者も・・・ってのは大袈裟だけど、まあいろいろありましてね、海の香を胸いっぱい吸い込みながら少しリラックスした。

今回、五つ星(らしき)ホテルを妻が選んだのは、本格オープン前の習熟運転のため本来の半額ほどで売られていたから。それでもかなりの贅沢なんだけど、滅多にないチャンスなのでエイヤッしてみた。

プーケット空港から北へ1時間、カオラックという町にある The Sands Khao Lak by Katathani Resort

写真を見ていただければ雰囲気はわかると思う。とてもいいところだ。かぶってるかもしれんけど、印象的な風景をひとつだけあげておく。

もちろん習熟運転中のホテルだから問題はいろいろあり、食堂ひとつをとってもエピソードのオンパレード。

フォークやナイフが曇っている。

フロアスタッフの英語がクセ強すぎで聞き取るのがたいへん(わたしがゼロ、妻が3分の1ということもあった)。

紅茶を持って来くるとすぐに注ぎたがる(出てくるのはお湯)。

注文した料理しだいでカトラリーを変えにくるのはいいが、時間かかりすぎ(のため見ているこっちが疲れる)。

料理によっては完全にハズレを引く(わけても高価なシーフードスパは、味はペラペラ、麺は伸び伸び、65年生きて来たなかで文句なしの最下位だった)。

ここまでは想定内だったといえるが、最後の晩の食事は悲惨だった。注文の品が待てど暮らせど出て来ない。わたしたちの後に入ってきた10人組のテーブルには次々と料理が運ばれてくるのに、こちらには30分以上たっても音沙汰なし。頼んだのはカレーとパスタで、特別に時間がかかるものとは思えない。

習熟運転中だからいろいろあるんだろ・・・

そう話し合いながら辛抱を続けるが、我ながら表情が険しくなり、厨房の方向を見つめる視線が厳しくなるのがわかる。

実は、こうなる以前から妻は理由の見当がついていたらしく、まもなくそれが正解だったことが判明。

わたしの固い表情にようやく気付いたウエイターさんがやってきて「あと10分で出しますので」というので、いったい何が起きているのか尋ねたところ、わたしたちの後で着席した10人組は、事前に料理の注文を済ませていたので提供が先になったというのだ。

いやいやいや、君たちの事情はそうかもしれないが、こっちはなんの説明もないまま「後から来た客の料理が次々と運ばれていく」のを見ながら30分、40分と待たされていたわけでさ、それっておかしくない?ひとこと言っておいてくれれば納得して待てたのに。

このように言っておいたわけだが、論旨は伝わっていなかったような気がする。底抜けにのんびり屋さんのタイ人だったら1時間でも2時間でもおとなしく待つのが普通で、わたしの気持ちは理解の外だったかもしれない。五つ星ホテルに相応しいサービスというのは、ちょっと習熟運転したくらいで身に着くものじゃないのかもしれないね。

この晩わたしたちは、食後のカクテルで滞在の最後を楽しむつもりでいたところ、すっかりしらけてしまい、食事を終えるなりそそくさと部屋にもどってしまった。半額の宿賃(食事は定価)しか払っていない客の悲哀である。

このほか客室内に異様に蚊が多く、妻は全身25カ所を刺されて真っ赤に腫れあがり、痒みのせいでよく眠られず体力を消耗したってのもあり、これは習熟運転とは別の問題なので、我がでは「次はない」ホテルという判定になった。授業料としてはなかなか高くついたかもしれない。

ファイトっ。

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