Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

車椅子のゲスト

上海からのお客さんをお泊めした。

40代ぐらいの女性が、ご両親や叔父叔母を引き連れての旅行。到着する様子をたまたま記録カメラで見ていたところ、高齢のお父さんは車椅子に乗っておられる(旅行用のコンパクトな車椅子があることに初めて気づいた)

この家は中に入ればバリアフリーのつくりだが、地面から玄関へは2段上がる必要がある。どうするのかと思って見ていたら、お父さんは車椅子からゆっくりと立ち上がり、杖をつきながらゆっくりと段差をのぼっていかれた。

(よかった・・・)

と思ったのは、高齢の母のために建てた家なので、最初から玄関前にステンレス製のしっかりとした手すりが取り付けられており、上海のお父さんのお役にも立てたから。

また、玄関に入ると上がり框(かまち)の両端にも手すりがついていて、こいつが面白い。波打っている珍しいデザインで、自分の力の入りやすい握り方ができるようになっている。

ちょっと年寄りくさくもあり、最初はナンダカナーとも思ったが、つけてみたら母親だけでなく来訪者にも好評だった。というわけで、あってよかった~。

ところで今回の御一行からは、立つ鳥跡を濁さずの精神がびんびん伝わってきた。ゴミはゴミ箱へ。ベッドや布団はベッドメイキング入りましたか?!ってほどピシッと整えられ、室内全体がたいへんきれいに使われていた。

チェックアウトは、お年寄りの準備に手間取ったのか15分遅れ、そのあいだに作業に入ろうとした清掃スタッフが玄関に整然と並べられた靴を見て、

「いまどき日本人でもこれほど美しくするひとは・・・」

と感動し、それに負けぬよう気合を入れて掃除をしようと思ったというから、ひとの行動は共鳴するもんなんだね。

宿泊業界では特定の国からの客の品行の悪さを嘆く声が満ち溢れているが、いうまでもなく「〇〇人は全員ダメ」なんてことはないだろう。

あちこちから聞こえてくる話を総合すると、同じ〇〇人でも、安い団体ツアーでやってくるひとたちと、個人旅行客とでは行動に違いがあるようだ。ちなみに今回のゲストとのメッセージのやりとりはすべて英語で、心遣いのある丁寧なコミュニケーションからは品格が漂ってくる気がした。

今回のような出会いは必然だったのか、それとも単なる幸運だったのか。ぼちぼち実績を積み上げていきたい。

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