Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

地上から消滅したと思っていた「あの旗」

土産をさがすひとにとってラオスは悪い場所じゃないと思う。たとえばきのう妻に牽かれていった善光寺雑貨屋は、なかなか趣味がよかった。日本人の趣味に合いやすいというのが正確か。

衣服はラオスの伝統衣装をベースとしたものが中心だが、無理なく洋装へのアレンジをしやすそうなものが多かった。

用途の広いラオスコットンの布地も、エスニックでありながら我々の暮らしにすっと馴染んできやすそう。

同じアジアでも、バングラデシュなど南アジアの色彩はそれぞれの美しさは認めるものの、日本人の生活感覚にはないテイストで、良くも悪くもぶつかってくる。でもラオス人のセンスには、すっと入りこみやすいのでは。

バッグや帽子などの小物だったら苦労せず日本へ持ち帰ることができるよね。

妙に気になったのは縫いぐるみ。

昭和中期生まれのオッサンがなにゆーとるんやとおっしゃるかもしれないが、ここのやつは色や質感が静かに寄り添ってくる感じがして、たいへん具合がよろしい。本棚などに飾って部屋を和ませたい。

妻はこの芋虫?を買いそうになっていた。かなり慎重なタイプなので、あと2回は足を運ばないと決断しないと思うが。

もうひとつ買いそうになったのは、ストーンアート。

プレバトを見ながら「楽しそうだねー」といっていたストーンアートは、作るほうの興味だけでなく、いいものがあったら買ってきて部屋を飾りたいという欲望の対象にもなっていたらしい。

小ぶりな箸置きサイズの焼き物にもヤラれた。細工がめちゃリアル。根付けを始めとするミニチュア文化を盛んにしてきた民族の一員として、かなりそそられます。

以上は前置きにすぎず、次の写真が主題であります。

観光客向けの店なのでちっちゃいラオス国旗が置いてあるんだけど、それとセットになっている赤い旗は、ご存じ共産主義のシンボル。

槌と鎌を組み合わせは、農民と労働者が団結し、資本家など邪悪な連中を強制的に支配する「プロレタリア独裁」を意味している。20世紀にはソ連をはじめとする共産主義国のシンボルとして盛んに使われたが、今はドコニソレガアリマスカという存在。その点ラオスは、雑貨店にもこれがあるほど旗を大切にされている。なんならバッジも売ってたぞ。

実はラオスではこの「プロレタリア旗」を見かけることが多く、それはラオス国家がマルクスレーニン主義の忠実な継承者であることを政府がアピールしているからだろう。

わたしはラオスにおける共産主義を否定も肯定もしないが、この旗を目にするたび「遠いところへ来たなあ」と思うところはある。

どうでしょう、ラオス土産は日本人にも馴染みやすい雑貨に添えて今では希少になってきた「あの旗」もお買い上げってことで?

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