ビエンチャンに Minnano Cafe という店がある。
「み、みんなの・・・?」
そのとおり、みんなのカフェという日本語が店名になっている。
どゆこと?
とりあえず入ってみよう。
こじんまりとした店内は、あまり客を詰め込まないレイアウトになっており、ゆったり過ごせる。
食事は安い。ジュース、ミルク、パン、コーヒーつきのブランチセットが4万5000キープ(2ドル20セント)しかせず、一般のカフェの3分の2くらい。
パンはちゃんと温めて出してくれるし、コーヒーも豆を挽いて淹れてくれるから香り高くてうまい。
安さの理由は、ここが聴覚障害のあるひとたちの働く場として設けられ、日本のNGO「アジアの障害者活動を支援する会(ADDP)」により運営されているからだろう。ラオスまだまだ貧しく、ハンデキャップのあるひとたちの自立にかけるパワーは微々たるものかと想像。
店員さんは基本的に耳が聞こえないので、注文はメニューカードを指差しでする。店内には手話が掲示してある。最低限、右下の「ありがとう(コプチャイ)」を覚えれば、気持ちのこもった挨拶を交わすことができる。
胸の前で合掌した両手をすーっと開き、手のひらを見せるだけだよ。
クッキーは、知的障害のあるひとたちがつくったものだという。試しに買ってみたら、甘さをおさえた素朴な味わいが気に入り、リピートした。
バスケット入りのは5万キープ(2ドル50セント)で、食事より高いのだが、就業支援や店の維持などのためのお布施と思えばなんつーこともない。
さてこの店、今日行ったら食事の値段が上がっていた。ちょっとあやふやなんだけど、さっきのブランチセットは4万5000キープ(2ドル20セント)から6万キープ(2ドル90セント)くらいになっていたと思う。
もともとが安いわけだし、70セントの違いなんて気にもしない客が多いと思うが、カフェ運営者は悩んだことだろう。諸物価高騰によりなんでも値上がりするなか、最後まで値段据え置きでがんばった組かもしれない。そうだとすれば遅すぎる値上げということもできるかもしれない。
みんなのカフェにかかわっている皆さん、ごくろうさまです。そして有難うございます。またそのうち伺います。
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