ラオスの庶民生活は満ち足りているようにも見える。高級スーパーではなくごく庶民的な店であっても陳列棚を輸入品が占めていて・・・
日本製のカレーはここでも人気で・・・
高級めの嗜好品もずらり・・・
こういうお菓子は日本人のわたしでさえチト贅沢に感じるんだけど・・・
最後は日本酒コーナーにびっくりさせられ(ちっこい八海山は1820円)、東南アジアで最も遅れてきたといわれるラオスがこの生活レベルなのかとお祝いを述べる気分になったものだが、こうした高めの消費財が今実際にどれほど売れているのかという疑問はある。
その理由はラオスの物価高。ここ数年間ラオスの通貨キープはとめどなく下落が続いており、対ドルでは2年前の半分の価値しかない。
これによりガソリンをはじめとする輸入品が値上がりし、物価はどんどん上昇、今年1月のインフレ率は前年同月比40.3%と過去最高を記録した。一方で国民の所得は増えていない。
「これからどうなっていくんだろう・・・」
ラオス人は今、行く先の見えない不安にとらわれている。安定性の点では比較的有利な妻の職場のローカルスタッフも、口を揃えて心配を訴えるという。
お金が足りなくて苦しいのはラオス政府も同じなのだろうか、バンコクの空港でラオス国営航空にチェックインしたとき、手荷物の追加料金を現金で支払うよう求められて驚いた。
いくらラオスが共産主義国だとはいえ、航空会社が過去にクレジットカードを採用してこなかったとは思えないのだが、今はクレカの手数料すら節約したくなるほど親方の懐事情が厳しいのだろうか。ついでにいえば、ラオス入国時に申請するビザの発行料金(約2400円)も現金払いのみ。そこまでするんだったら米ドルとかで受け取ればいいのにと思うのは外国人の気楽さやね。
そんな具合で、商品ざくざくのスーパーで人並みに流されながら、いろいろ余計なことを考えてしまう。米ドルで給金をいただくわたしたちはほんとに助かっているんだけど、浮いた気分になることはない。
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