Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

アメリカだったらボッコボコ

この家で14年間活躍してくれたソファの跡を継いで、新しいやつが届いた。

ちょこまかした玄関から入ってすぐ左折する行程、サイズぴったぴたで大変そう。左右の余裕あわせて1cmみたいな曲芸を、配送屋さんコンビは互いに声をかけあいながら落ち着いてこなしていく。時間かかるぶんずっしり重くなってくるから、普段からこういう仕事で鍛えていなければ途中でふらついたり落としたりしてしまうだろう。

このときすぐに思い出したのはアメリカのこと。向こうでこんなことやったらあっちこっちにぼっこんぶつけて家具は傷だらけ。柱・壁・床にも数えきれない傷がつくだろう。最後にどおーんと降ろして「ちゃんとできたぜい!No problem?」顔するところが目に見えるのだ。

日本人の仕事はほんとに素晴らしい。見ていて涙ぐみそうになるほど美しい。ここは田舎街ってこともあるだろうけどね。

ソファの搬入が終わってすぐに姿を現わしたのがパナソニックのひとで、3ヶ所のトイレのうちひとつのウォシュレット(パナソニックはそう呼んでいないが)が壊れたのを修理に来てくれた。クルマで2時間ほどの都会からやってきて、テキパキ作業してくれた結果、部品交換が見積もりより少なく済んだ。

この修理はパナソニックに直接依頼したものではなく、地元の代理店(水道設備会社)に頼んだものなんだけど、修理が終わってパナソの技術者が去ってから1時間後、水道屋の兄さんが飛んできた。

「部品交換少なくてよかったすね!ずいぶん安くなりました」

と、当初の見積もりより2万5000円安い新しい見積書を手渡してくる。こりゃご丁寧にありがとう、こんなに急いで来てくれなくてもいいのに、申し訳なかったね。いえいえお知らせするんなら早いほうがいいと思って!ご請求書は事務の者に作らせて明日お届けしますから!

とどこまでも爽やかな態度なんだが、そもそも修理するパナソニックがわたしを騙そうと思えば簡単で、部品があれもこれも死んでましたと言われれば信じて払うしかない。派手な宣伝で認知度を上げ、その便利さに客が飛びつきやすい街の修理屋のなかには、「はいこれ20万円かかりますねー」とかいってぼりまくるところがけっこうあるとかないとか。たいていの家にはトイレがひとつで切迫しがちという足元を見ての悪徳商法だが、さすがにパナソニックと地域で古くから信用を築いてきた代理店はそんなことしない。

翌日の朝一番、水道屋の兄さんが元気に請求書を届けてくれ、それから5分以内にオンラインで振り込みを済ませましたとも。

都会のすらっからし業者のことはさておき、こういう意味での日本の暮らしやすさが世界で断然トップであることは間違いないと思う。こういうふうに物事が進まなければ、民泊の開業準備を1ヶ月ちょっとで済ますなんて夢のまた夢だもんね。

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