Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

機密文書なんて怖かねえ?

トランプの私邸から国家機密文書がわんさか発見されたと思ったらバイデンの事務所からも自宅からも見つかり、かと思えばペンス(前副大統領)の自宅からも・・・という不祥事が続いている。

トランプ私邸で発見された機密書類(FBI撮影)

機密文書を悪用する魂胆においてはトランプが筆頭だったと思われ、その他の連中は機密文書慣れのせいで扱いがルーズになっていたんじゃないか。

一連のニュースを見るたび妻がぷんぷんと腹を立てるのは、公務員があんなことをしたら一発で首が飛ぶから。仕事がら国家機密へのアクセスが日常的で、ルールに違反して内容を家族に漏らしたり、文書を自宅に持ち帰るなどしたら、ほぼ一発で解雇されるだけでなく、厳しい取り調べの末、重い刑事罰を受ける可能性が高いのは当然のことだが、まあそんな感じで神経をすり減らしながら働いている。

だが政治家連中はちがう。違反が発覚しても、時給20万円ぐらいの凄腕弁護士を何人も雇って防戦につとめ、うやむやに始末することができる。権力を持つ者とそうでない者の大きな格差。

そもそもさ、機密文書に慣れきって扱いがぞんざいになるなんて、政治家の椅子に長く座りすぎだよ。トランプがワシントンDCを スワンプ(腐った沼)と呼んだことは一定の真実を含んでいる。民主党だろうが何だろうか、長年権力の中枢にいたらまともな人間の感覚なんて擦り切れてしまう。トランプの場合、中央政治だけでなく公務員による行政機構もぶっつぶすのが正義だと思っていたこと、そして自分自身が最初から腐った人間であったことが最終的な敗因だが。

左)独立戦争を指揮するジョージ・ワシントン(1851年作) 右)沼掃除に来たトランプ(2018年作)

それにしても次の大統領選にバイデン再出馬なんて、そういう政治をやっていていいの?民主党にはアメリカを任せられる政治家がいないの?共和党をふくめ白人爺さんばっかりが入れ替わりで権力を握り、国家機密にも慣れっこな腐った沼になっていく。そんなことをいつまで続けるのか。

「権力は腐敗する、絶対的権力は絶対に腐敗する」といったのはイギリスの歴史家ジョン=アクトンだが、絶対権力者じゃなくったってこんなもんだよ人間は。あーあ、こういうとき選挙権のない身はつらいねえ。

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