Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

「いきなり電話」は失礼か

さいきん電話がかけづらくなった。

妻が自宅勤務している様子を見ても、わたし自身の仕事のやりかたも、気軽に誰かに電話することが少なくない。コミュニケーションは基本的に電子メール、テキスト、LINE、WhatsApp など、いずれも文字のやりとりで行われている。

文字に残したくないとき、微妙なニュアンスを誤解なく伝えたいときは電話での会話が必要になるから、まず「10分ほど話せます?」とテキストして「それじゃ3時半ころに」みたいな段取りを踏むことが多い。

こういう習慣が根付くにつれ、相手の都合を聞かない「いきなり電話」がたいへん無礼な気がして委縮するんだよね。仕事だけじゃなく、友達にもいきなり電話はマズイという感じになってきた。電話に予約が必要なんて変な話で、江戸時代、まず手紙を送ってご都合伺いしたうえで訪ね合ってたご先祖みたい。

そういうわけで電話魔という言葉が過去の遺物になっているかといえば、おそらく政界では数多の電話魔が今も活躍していることだろう。たとえば「平成」の額縁で有名になった小渕恵三さんは有名な電話魔で、一日中あちこちにかかってくる彼からの電話はブッチフォンと呼ばれていた。

小渕さんは、卓抜なるコミュニケーション能力を武器に政権の座についた(H10年)わけだが、自民党には電話魔がもうひとりいて、それは菅義偉さん。彼は首相在任中、午前3時に思いついた政策を担当大臣にいきなり直電してきたかと思えば、そのあと午前8時に顔を見るなり「キミ、あれはどうなってるんだ」と迫って来るという、ああ見えてもかなりせっかちな性格らしい。

ただ、仮にわたしがソーリダイジンになったとして、LINE で「電話していい?」なんてやってる暇があったらせかせか電話しまくるにちがいなく、そうしてみればいきなり電話が失礼なんてのは暇な一般人のざれごとにすぎない。

個人的には英語の電話が超不得意なので、歯医者の時間変更などの連絡がテキスト中心で行われていることをとても有難く思っている。

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