おれは22世紀を見ることができないのだなあ。
そう思ったのは散歩中にこれを見たときだった。
この子たちはかなり高い確率で22世紀を見ることができる。
そのころ世界はどうなっているのか。人類は地球上で唯一自然破壊をする動物であり、われわれが知恵と理性をもって破壊を食い止めなければ、22世紀の人類は絶滅かそれに近い状態になっているかもしれない。逆に、なんとかそれだけを防ぐことさえできていれば、人類は今はまだ想像もつかないような新しい技術をもとに、明るく楽しく(できれば今より平等な)暮らしを実現しているかもしれない。未来はものがたりではなく、この子たちが歩んでいく先に歴然として存在する現実だ。
この子たちが当然の権利として手にいれるべき安全と幸福は、わたしたちの手によって奪われてしまうのか、それとも・・・といった責任感みたいなものが厳しく問いかけてくるのと同時に、わたしは単なる好奇心として22世紀の世界を見てみたい。
世紀をまたいだからといって世の中がガラリと変わるなんて思ってないよ。21世紀を迎えたとき、子供のころ憧れた空飛ぶクルマや火星移民や病気ゼロの世界になってなかったから。
それでもいいから未来を見てみたいと思うのはなぜだろう。好奇心?生命への執着?理由はともかく、幼稚園児の集団に素知らぬ顔でまぎれこみ、あと80年をぬけぬけと生き延びる自分を想像して笑ってしまった。
もちろんそんときゃ妻とペニーを連れてきます。
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