Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

スーパースターの左手

じゃかじゃんっ!と鑑定額が出てくる「なんでも鑑定団」を観ていたら、プロ野球で活躍したラミちゃんがスタジオに来て、巨人の有名選手数人のサイン入りユニフォームを鑑定に出してきた。

そのうちのひとつが長嶋茂雄さんのだというので見てみたら、サインの文字が激しく右肩下がりになっている。

自分はプロ野球ファンではないが、長嶋さんほどの著名人となれば何度かサインを目にしたことがあり、こういう筆跡ではないことを知っている。番組中「長嶋さんが左手で書いた」と紹介あった瞬間、胸が熱くなった。

ご存じのように長嶋さんは2004年に脳梗塞を患って入院し、現在も右半身にまひを抱えておられる。それでもスーパースターのサインを欲しがるファンが後を絶たず、その熱心な思いになんとか応えたいと生真面目な長嶋さんは考えたはず。左手のサイン書きを猛練習した成果がこれなのだろうと勝手に解釈したうえでの話だが、彼の温かなサービス精神が感じられてグッときちゃうんだなあ。ただ野球がうまいというだけではこれだけの人気(というか尊崇)の説明がつかない。

凡庸なる者としてこの件から学ぶべきは、あきらめたらあかんということだろうか。振り返ればいろいろとあきらめてきてしまった人生だが、まだ全敗というわけじゃないし(笑)

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