金曜の夜、ブリュッセルのぴかいち観光スポット「グランプラス」を散歩した。
この季節、広場はこういうふうになっている。
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9年前の冬に旅行で来たときはクリスマス後で閑散としていたばかりか、広場に面した建物の多くが改装工事中でずいぶん寂しい景色だった。オンシーズンの観光地はええもんやなあ。
グランプラス周辺の街路はいずれも華麗な電飾(←奈良時代の表現)に彩られ、お祭り気分全開。
街のあちこちに出店が出現し、クリスマスのテーマパークのようになっている。コロナ爆発中でなかったら、もっともっと混んでいただろう。
お菓子を自分で袋詰めする屋台を妻は気に入っていたが、鼻出しマスクの客が陳列台の上に身を乗り出しているのを見て「ありえねえ・・・」とパス。
ちなみに妻はときどき「ありえねえ」「とんでもねえ」といった江戸っ子ジャパニーズを口にすることがあり、そのたびわたしはギャップに萌えている。
最初の事件はホットワイン売り場の近くで起きた。
黒板には3ユーロと書いてあるホットワイン(VAN CHAUD)が実は4ユーロだったりするテキトーさに目をつぶって購入。
気温2度。完全防寒でいてもだんだん冷えてくる体をあっためるぞ、おおー!
とポーズを決めた30秒後、なぜかワインの入ったコップがわたしの手の上で暴れ、ぐわぁば!とひっくり返った。
手袋とジャケットはびしょびしょ。
なぜそんなことになったのか、さっぱりわからない。
経年劣化により意識と体の連携がうまくとれなくなっている?
ちょっと嫌な気分になったのを立て直しながら歩く。
クリスマス用品の屋台は思ったほど出ておらず、一説には「70~80軒も並ぶ」という状態はまだ先のこと?
夕食はギリシャ料理。
9年前ここでランチを食べ、妻が手袋を忘れた場所としてわが家史に刻まれている店。
飲み物は、温かい紅茶とビールを注文。
この写真を撮った直後だった。
ビールグラスがわたしの手のなかで暴れ、中身を妻に向かってどぅわば!と吐き出したのは。
ダウンジャケットとバッグにビールが盛大にかかり、おそらくダメにしてしまったと思う。
なんでまたこんなことに。老化だったらしょうがないし、運動神経を保つ努力のしようもあるが、なにかの病気だったらどうしよう・・・
この連続グラス暴れる事件のせいで、正直いってかなり苦い気分になり、食事が美味しかったのがせめてもの救いだった。いいのよジャケットとバッグは買い替えのいいきっかけになると思えばいいんだからという妻の一言にも救われた。
ヨーロッパの都市はいずれも、例年ならクリスマスに向かって本格的に盛り上がっていく時期だが、今年はどうなるのか。
2年続けて「不調」ということになれば、地域経済への影響も大きいだろう。
わたしたちとしては、周辺国を含めたクリスマスマーケットに足を運び、グッズをもう少し集めたいと思ってきたが、重点地域のドイツは軒並みマーケットの開催中止で火が消えた状態。
ベルギーやフランスも先行き不透明。
コロナは「あと一息」なのか、まだまだなのか・・・
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