むかしから花の都はパリ、水の都はベニス、音楽の都はウィーンと決まっており、極東の田舎者であるわたしは死ぬまでにいっぺん正月のウィーンに滞在してニューイヤーコンサートを楽しんでみたい(なに一番高い席でも1200ユーロだし)と思っている。
ところがその華麗なる都で、闇の勢力がアメリカ人を標的によからぬことをしているらしい。
7月20日に共同通信が伝えたところでは・・・
米大使館で体調不良相次ぐ
ウィーン、マイクロ波か
ウィーンにある在オーストリア米大使館の職員らが相次いで原因不明の体調不良を訴え、米当局が関係機関と共に調査を進めていることが分かった。プライス米国務省報道官が19日の記者会見で明らかにした。米メディアによると、外国勢力によるマイクロ波などを使った攻撃の可能性も取り沙汰されている。
米大使館員や情報機関職員らが謎の体調不良を訴えるケースは2016年のキューバ大使館を発端に相次ぎ、「ハバナ・シンドローム」と呼ばれる。米誌ニューヨーカーによると、ウィーンでは、今年1月にバイデン大統領が就任して数カ月後に初めて報告された。
キューバで発覚したハバナ・シンドロームは、その後モスクワ、広州(中国)、ロンドン、コロンビア、キルギス、ウズベキスタンをはじめ、ワシントンDCですら発生したものと見られており、被害は政府職員だけでなく、その家族にもおよんでいる。
今回なぜウィーンか。大規模な国連機関・石油輸出国機構・国際原子力機関など重要な機関が置かれ、高度な機密情報をめぐって昔からシレツなスパイ合戦が行われてきた、なにが起きても不思議ではない街ではある。
犯人は誰か。アメリカ政府は「ロシアが疑わしい」と公言しており、それを全面否定するような言説はロシア以外のどこからも聞こえてこない。
ハバナ・シンドロームはどれくらいやばいのか。脳に回復不能なダメージを受けたケースがあるといわれ、それがほんとならアメリカ政府職員とその家族は金属製のヘルメットでもかぶって暮らさないと身を守れないかも。
ここにたびたび書いているが、拙者ブリュッセルに引っ越して以降だるくてだるくて動けない日がけっこうあるんだよね。
疲労やらストレスやら老化やらで説明するのが一番の早道なんだが、そういうのを素直に認めるのもなんだか悔しいのか、「露のせいじゃね?」とか逃げを打つ気持ちが出てくる。
でもよく考えてみたら(いやよく考えなくても)妻は敵国から狙われるほどのランクじゃないし、そもそもブリュッセルという場所柄、ターゲットにはなりにくい雰囲気。
しろうとが決めつけるような話じゃないけどねー。
でも待てよ、ブリュッセルの次はどこへ?
キルギスとかウズベキスタンとか、それなりに可能性あるんじゃないか。
だけどすでに被害受けてるところなら対策も進んでいて ゴニョゴニョ...
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