スーパーでわたしが手に取ったクッキーを見て妻が「あんまり体にようないなあ、それ」といった。
いやこれアンタがこないだ買ってきたやつやんと思ったら、ちょっと違っていた。
私が買おうとしたのは右下のアルファベットが「C」で、これは砂糖・塩・飽和脂肪など健康に影響を及ぼしやすい栄養素が「そこそこ入っている」ことを示すらしい。
以前に妻が買ってきたやつは、同じメーカーでも「A」のクッキーだった。
味に不満はなかったので、今回もヘルシーな「A」を買うことにした。
この栄養価の通信簿のようなものは Nutri-Score ニュートリ・スコアといい、2017年にフランス政府が使用を推奨して以来、現在ではドイツ、ベルギー、オランダ、ルクセンブルグ、スペインの保健当局が公式に推奨しているという。
一定のルールにのっとってグレードづけしているものであり、「A」に近ければ誰にとっても健康的ということにはならないだろう。
ただ、わたしのようにそもそも面倒くさがり屋なうえフランス語やオランダ語で成分表示されても困る人間にとっては便利な指標になる。
たとえばハリーズというブランドのこのパンは、砂糖不使用であることを Sans sucres ajoutés と力いっぱいうたってはいるが、「A」表示を見るとなんとなく安心する。
普段うちでは全粒粉などの茶色いパンがメインだが、このハリーズは柔らかくて美味しいものだからけっこう買っている。なにせ「A」だしね~とか言いながら。
このようにいいことずくめにも見えるニュートリ・スコアだが、これの使用に反対している国々がある。
イタリア、ギリシャ、キプロスは、ニュートリ・スコアが伝統的な地中海式食事を不利にさせているとして別の評価システムを提案しているというのだが、なんかそれはそれでわかる気がするよね。
番外編。
輸入品だから?ニュートリ・スコアの表示なし。
そして冷蔵品ではない。
「雪の恋」から立ちのぼるフェイク臭。それはいいとしても、とんでもない量の保存料がぶっこまれているに違いない某国製のこれを買う度胸がわたしたちにはなかった。
どんだけ便利な表示があっても、最後に自分を守るのは意志のチカラでありますな(笑)
ブログのランキングというのがあって、これをポチしていただくとたいへん励みになります。