Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

「ヤヴァイ公園」で見てしまったもの

越してきたあたりには緑地が少なく、手軽に散歩できる公園はひとつだけ。

そこが日常的に使えないと困ったことになるのだが、周囲からは「そこ、暗くなったら近づくな」とアドバイスされている。

どんなアカンところなのかと思いながら入ってみたら、なんとまあ美しい公園ではないか。 

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子供の遊び場がしっかり整備されており、オラの幼い頃にこんなのがあったら楽しかったべえ。

なあペニー? 

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遊戯施設にはずいぶんお金がかかっており、公園の細長い敷地をつらぬく大がかりな「街並み」がつくられている。

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その薄暗い内部を探検できるだけでなく、屋上の空中回廊を駆け回ることもできる。

そこは視点が高くなるから、大人も楽しむことができる。 

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左へ折れたり・・・

 

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右へ折れたりしながら・・・

 

たどり着く先は物見の塔のようになっており、これはなかなかの高さ。

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ここで妙なことがおきた。

土曜の朝10時すぎ。子供の姿はまったく見えず、空中回廊の上にいるのはわたしだけだと思っていたのだが、実はそうでもなかった。

塔の上から2番目の窓を回廊の側から見るとこうなっているのだが・・・

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小部屋の床板の下に黒いものが見えるだろうか。

これは人間の頭だった。眠りこけていたところ、わたしの足音に気づいて身動きした様子で、中年の男であることが確認できた。

酔っぱらい?

それともヤク中?

この公園に「暗くなったら近づくな」とひとびとがいうのは、ヤクの売人が出没するからという理由だったが、やっぱりそういうことなのか。

 

午後になってまた来てみたら、キャアキャアと声をあげて走り回る子供たちと付き添いの親たちが健全な風景をつくりだす一方で、芝生のあちらこちらに昼間から酒を飲んでいるらしい男たちがひっくり返っている。

年齢も肌の色もさまざま。眠っているもの、どんよりした目つきでこちらを眺めているもの、車座になって駄弁っているものたち。

そのなかに、両肘の内側をさすって矯(た)めつ眇(すが)めつしている男がいた。

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次に注射針を突き刺すのはどっちにしようかみたいな?

「この公園はジャンキーだらけ」というマインドセットになってしまったわたしには、そういうふうにしか見えなかった。

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子供たちのためにたっぷりお金をかけた公園と、そこに出没するアヤシイおとなたち。

都市の光と影。

アメリカでも日本でもない、ヨーロッパらしい風景という気がした。

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