Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

絶好のビジネスチャンス?を逃しそう

木材が値上がりして、いろいろタイヘンらしい。

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日本の住宅建設に使われる木材は多くを北米から輸入しているが、その供給がパタリと途絶えたせいでひどく値上がりしし、建築工事の中止や、新規受注できない事態が発生しているという。

原因は、去年のコロナ騒動で北米の木材生産がストップし、いったん品薄になったところで今年は住宅バブルが発生し、木材の取り合いが起き、輸出がストップしたらしい。

「風が吹けば」ならぬ「コロナ流行れば紀伊国屋文左衛門がもうかる」な話やなあ・・・

と思ったところでわたしは、自分が令和の紀伊国屋文左衛門になれる可能性に気付いた。

実はわたくし、山林王なのであります。

うそうそ、猫のひたいほどの傾斜地を所有しているだけなのだが、そこにポツポツと植わっているヒノキは、建築材としてとっても評価が高いのであーる。

 

なぜわたしが猫のひたいの持ち主なのかといえば、親父から相続したから。

戦前、親父の生家は街住みながら郊外に土地を持ち、小作農に貸す地主だったが、GHQが断行した農地改革によってすべてを失った。

復員したばかりの親父は人生の保険をどうかけるかについて悩み、戦後復興が大量の木材需要を生み出していた時代背景もあってか、山持ちになることにした。

二束三文で山地を買い、週末ごとにオートバイで通っては自分でヒノキを植林し、苦心して育てた。ちなみにヒノキの苗は生命力が弱いうえ、サルやウサギなどが好んで食べるものだから、無事に育てあげるのはけっこうタイヘンなのだ。

親父の目の黒いうちにヒノキの伐りどきは訪れず、山は子供たちに引き継がれた。

ちなみにうちは古臭い家督相続で、財産・不動産はほぼすべてを長男が相続し、次男のわたしが受け継いだのは山林のほんの一部、しかも樹木の育ちがそれほどよくないところだった。

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このあたりのどっか

こうして見るとすごい感じもするが、わたしの持ち分は写真の1/5ほどの面積にすぎず、毎年の固定資産税額はたったの5300円。

そんなちっちゃな山林でも、何百本かのヒノキが植わっているわけで、伐採して木材不足にあえぐ市場に投入することができれば・・・という話なのではあるが、現実はそう甘くない。

 

おいらのヒノキ、まだ伐りどきになってないと思うんだよね。

10年ほど前、地元の森林組合に相談したところ、そろそろ間伐の時期が来ているという話だったが、海外でぐずぐずしているうちに機会をのがしてしまった。

ご存じのように間伐は、育ちの遅い木を間引くことによって森の日当たりをよくし、残った木を大きく育てる効果があり、これをやらないと商売にならない。

持ち主がこんなふうに怠けていなければ、わがヒノキちゃんたちはとっくに出荷OKになっていたかもしれない。

現地を視察すれば本当のところがわかるはずだが、なにせベルギーだし・・・と絶好のビジネスチャンス?を指をくわえて見送りそうな能無し山林王がここにひとり。

成功するひとにはちゃんとそれなりの理由があるんですね。

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