ブリュッセルは先月末から1週間も快晴が続き、世界遺産の見学に出かけたりと楽しく過ごすことができた。
ただし妻が同僚たちから「こんなんがベルギーやと思わへんほうがええで」と言われたとおり、まとめてスゴイ雨が降った。
きのうの午後、急に部屋が暗くなったので外を見たら、ついさっきまでは見えていた青空が厚い雲に覆われており、ペニーの散歩には1時間以上早かったが大急ぎで出発。
風が吹き荒れ、空がどんどん黒くなっていくなか最寄りの公園に着いた。
いつもはご用事に時間のかかることが多いペニーも、ただならぬ空気を察してかさっさとお済ませになってくれたので、すぐに踵(きびす)を返して帰路につく。
だが半分ほどまで来たところで、堰を切ったような土砂降りになった。
カッパを着たペニーを胸に抱え込み、上体を倒しながら小走りになったが、ずぶ濡れ確定の激しい降りに負けて、わずかな軒下に駆け込んだ。
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ペニーがぶるぶる震えていたのはどうしてだったか。
もしかしたら雷だったかも。動画ではよく聞こえないが、切れ目なくゴロゴロと鳴る不思議な雷で、わたしは初めて耳にするものだった。
ふだんは雷に反応することのないペニーも、SF映画のクライマックスシーンのようにしつこい雷鳴にびびったのかもしれない。
雨は、ふだんはザァーッときても数分で収まるのに、このときは20分以上続き、ペニーを抱く腕がしびれきったところでようやく解放された。
「こんなんがベルギーやと思わんほうが」と言われた翌日のことだった。
その翌日、通りかかった花屋の店先がこうなっていた。
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あじさいは妻の大好物なので、すぐにゲットしたかったが、数日後にはホテルから自宅への引っ越しをひかえており具合がよくない。
新居に落ち着いてからやな。
とはいえ、引越しから数日のうちに航空便と船便の家財が相次いで到着し、室内は修羅場になるに決まっているから、しばらくは花とかいってられないね。
がんばるぞお。
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