マーケットを荒らしまわった日曜の夕方、わたしたちはついに旧市街へと繰り出した。
王宮のある新市街から旧市街への道は下り坂の連続で、高低差は60~70メートルあるように思えた。
あとで地図を見たら、王宮は丘の上(戦略上有利)、庶民が暮らす旧市街はふもとの川沿いに広がっており(交通輸送の便)、とてもわかりやすい構成になっている。
ブリュッセルには9年前の2月に来ており、冬の旅行はすべてが安いから!という単純な理由でそうしたのだったが、ヨーロッパはどこでもひとがいない代わり観光施設もお休みのところが多く、ブリュッセルの目玉「グランプラス」は、それを取り囲む建物の多くが補修工事のため覆いがかけられており、実に寒々としていた。
コロナ禍をものともしないグランプラスの人出に背を向け、そこから四方に伸びる(正確には7本の)道へ出る。
この写真右手の市庁舎沿いに歩き出すとすぐに見つかるのが Côte d´Or コテドールというチョコレート屋さん。
以前にブリュッセル住まいだった妻の同僚から「いちおうブランドチョコだけどスーパーでも売ってるレベルで、個人的にはめちゃ美味しく、コスパ最高」との紹介あった店だ。
入店した妻がきょろきょろしていたら店員さんが声をかけてきて、そのひとは日本人だった。
お土産ですか?という問いに自家用とこたえたところ、アドバイスをいただいた。
缶入りの商品はお土産用で割高なので、同じものが紙包装で売られているスーパーで買うのがお得だという。
なるほど。
でも居住者はそれでいいとして、観光でいらっしゃる皆さんはぜひ美麗な缶入りをお買い求めくださいね!
ちなみにペニーさんはコテドールの香りが気になったのか、すごい勢いでご入店希望でした。
ちなみに前述の妻の同僚がいちばん好きなのは Leonidas なんだって。
あっ、レオニダス。
ブランドチョコのお手並み拝見するため妻が入店。
バラで買う客は10個20個を箱詰めしてもらうことが多いようだが、妻はほんの数個しか買うつもりがなく、そんなビンボくさい行為が通用するのかとびくびくしていたところ、えらく小さな袋が存在することを知って作戦GO!
6個で2.58ユーロ(約340円)は思ったより安い感じだが、どんなもんだろね。
味はまあよかったよ。
「まあ」というのは、それがし個人的にはビターで混じりっけなしのが好きで、演出こらしたチョコへの感動がさほどでもないから。
やっぱチョコはブラック、蕎麦はざるやねえ。
チョコレートの名店は、欧州最古のアーケード街「ギャルリー・サンチュベール」を歩けば Neuhaus ノイハウスをはじめ選り取り見取り。
これから2年のうちに、ゆっくりちょこまかとつまみ食いしていくことになるだろう。
妻は、世界一ケチなブランドチョコの買い方の実践に意欲を燃やしている。
わたしはざる蕎麦が好きだ。
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