砂まみれのBMWが到着したのは、砂漠のただなかにこんもりと茂るオアシスだった。
そこに開かれたアルマハリゾート Al Maha, a Luxury Collection Desert Resort & Spa, Dubai という宿、ざっとした雰囲気はサイトをご参照。
3ベッドルームのプレシデンシャル・スイートなんていうおそろしい部屋もあるが、大半は1ベッドのコテージで、それでもつくりに余裕があってゆったり過ごせる。
その最下級コテージでも1泊の料金が軽く10万円を越えるのだから、よほどのキッカケがなければ利用できるもんじゃないが、来てしまえば以下のような特徴がある。
■ ご飯は食べ放題
朝・昼・夕食をけっこう豊富なメニューから選ぶと、部屋へ持ってきてくれる。お酒以外なにを頼んでも追加料金なし(追記:ジュースは朝食以外は有料だった)。
デッキのテーブルにセットしてもらうとこんな感じ。
アウトドアの食事がこんなにうまいってこと、すっかり忘れてた。
2月のドバイは昼間の気温25度前後、もちろん空気はサラリと乾いており、ベストシーズンといえる。虫が皆無ではないが、鬱陶しく危険な蚊はいない。
レセプション棟には素敵なレストランがあり、そこへ行かないと食べられないメニューもあるけれど(たとえば天ぷらとか)、うちはひたすらプライべート空間での安らぎを求めてきたので、すべて部屋メシ。
注文は電話なので、メニューを読み上げて伝える程度の英語力は必要になると思う。
■ 泳げるプール
写真ではたいしたプールに見えないが、まあまあの長さがあり、ちょっとした運動という意味であれば「泳げるプール」といっていいだろう。タイやバリ島で見たプライベートプールと比べて確実に広かった。
ちなみにこれは温水プール。砂漠気候は夕方になると急激に気温が下がるので、 温水じゃないと死にます。水温は好きなように調整してもらえる(フロントに電話)。
■ 無料アトラクション
もちろん無料ではなく、それもふくめた宿泊料を払っているわけだが、砂漠ガイドツアー・鷹狩りショー・アーチェリー体験などを追加料金なしで楽しめる。鷹狩りショーなど早朝集合のものと、砂漠ツアーなど午後遅めのものがある。
砂漠ツアーについては、ちょっとしたビックリ体験があり、それは日本人お得情報だったりするかもしれないので、別の機会に紹介したい。
■ 野生動物が目の前に!
事前の情報で「砂漠の動物がコテージ周辺に姿をあらわすことも」と聞いたので、よっしゃそれなら!と望遠レンズつきの一眼レフカメラを持ってきたのだが、そんなのぜんぜん必要なかった。すぐ目の前まで来るからだ。
ガゼルちゃんたち。
砂漠にいる野生のガゼルとは別に、リゾート内に住み着いた子たちがいて、こうしてコテージを巡回してくる。
従業員に尋ねたらトーストはあげてもいいとのことだったので・・・
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可愛らしく、瞳がきれい。エサやりのたびキュン死してます。
ガゼルって鹿くらいの大きさなんだろうとテレビを見ながら想像していたんだが、実際はかなり小ぶり。
成獣でも胴体サイズは大型犬くらいのもので、首と脚が長いぶん長身ではあるが、思ってたのとは違うミニサイズ。
こんなチビでも危険から逃れるときは最高時速65キロという人間の2倍近いスピードを出すんだから、自然はすごい。
(なお、野生動物へのエサやりに違和感をおぼえる方もおられると思うが、それについては次回「砂漠ストーリー」でまとめたい)
最後はこちら。
■ このリゾートの今イチなところ
25年ほど前の開業から設備の根本的な更新はしていないらしく、ところどころに時代を感じる。
電気まわりでは、まずコンセント形状が「こっち式」のものしかないので、アダプター持参をおすすめする。それに加えて、できれば3メートル程度の延長コードを持参すれば便利。
水回りをはじめとして設備の摩耗や小さな破損が目立ち、なにごとにもカンペキを求めがちな日本人にはちとしんどい部分あるかも。
おそらく日本語は通じない。開業当初は日本人客うじゃうじゃだったらしいが、ある従業員によれば9.11以降激減し、いまでは(コロナは別として)さっぱり来ないものだから、現在スタッフは英語オンリーだと思う。多くはパキスタンなどの出身者で、わりとブロークンな英語だったりするので、日本人とて恐るるに足らずではあるが、聞き取りはちと難しいかも。
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