Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまブリュッセル(ベルギー)

謎のエミレーツ航空ビジネスクラス

ダッカを発つのはいつも夜中の便で、朝というのは初めてだった。

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早朝からカオスが絶好調な空港に着き、ビルに入るときの荷物検査でソニッケアの歯ブラシが怪しいといってスーツケースを開けられる波乱のスタートとなったが、その後は順調に進み、わたしたちはエミレーツ航空のラウンジにおさまった。

コロナでなければこういうことにお金は使わないが、安全第一の今は人口密度の低いビジネスクラス、ゆっくり休めて体力を温存できるビジネスクラスに大金を投じた。

ラウンジでくつろいでいたら、ひとりの女性が大声で怒りの表明をお始めになった。下記インスタのキャプションのうち「サービスが気に食わねえ上司出せとゴネまくる特権階級おばさん」というのがそれである。 (写っているのは従業員)

 
 
 
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何があったのか知らないがうるせえのなんの、周囲の客がみな落ち着かなげにするなか、おばさん15分ほどは騒いでいた。

ひとまず収まったと思いきや、どうしてもご納得度が低かったご様子。去り際、ひときわ高い声でマネージャーに毒づいていた。

「この件についてはアテクシのオットから正式なクレーム、重大なクレームを入れさせていただきますから」

ってお前さんどんな大臣の嫁か存じ上げませんが、連れ合いの権威ふりかざして人を踏みつけにするなんざ、育ちのいい人間のすることじゃあござんせんよ。

詳しいことは知らないが、どうせお茶の出し方が気に喰わなかったレベルのことにちがいない。南アジア世界のこういう連中のふんぞり返りぶりには辟易することが多いが、このおばさんは清々しいまでのクズっぷり。

 

機はドバイに向けて飛び立つ。 

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さよならダッカ・・・

チケットを手配した時点(10日ほど前)ではガラガラだったビジネスクラスが、8割ほど埋まっているのには驚いた。

なおかつ不思議だったのは、バングラデシュ人の若い兄ちゃんが多いこと。しかも彼らの服装・所持品を見るにつけ、ビジネスクラスを買うような階層とはとても思えない。

乗客としての彼らはちょっとしたカオスを生み出していた。

まず英語がほとんど通じない。

ダッカ発のフライトだからベンガル語を話すCAは乗務しているが、彼女らはエコノミークラス担当。ビジネスクラスのバングラデシュ人乗客は英語がしっかり話せる階層だから、ベンガル語スピーカーは不要なのだ。

そういう具合だからCAさんは兄ちゃんたちに英語で話しかけるのだが、どうにも要領を得ないことが多い。

離陸するから手荷物は上に上げろ、シートベルトをしろといったコミュニケーションが通じず、身振り手振りになってしまう。

そもそもシートベルトの止め方がわからず、こねくりまわしているところを見れば、飛行機に乗るのが初めてなのだろう。

食事は前菜とメインそれぞれに選択肢があり、事前にそれを尋ねてくるのだが、兄ちゃんたちにはその概念がなかったらしく、そこに言語バリアが作用した結果、前菜のみを注文していた。

横にいるわたしにメインが運ばれてきたとき、兄ちゃんたちは目を丸くして皿を見つめ、いったい何がおきているのかと囁き合っていた。

 

こういう兄ちゃんたちがビジネスクラス席の過半数を占めていたのはどうしてだろう。

もちろん見かけや人生経験では量れないような経緯で、堂々とビジネスクラスに搭乗してきた可能性は否定できないが、わたしはエミレーツ航空が何らかの理由で席を埋めてきたのではと想像している。

もしもそうだとすれば、コロナから身を守るため分不相応なお金を出したわたしたちは、ちょっと浮かばれない。

なにしろ兄ちゃんたち、食事どきにマスクを外したとたん饒舌になり、にぎやかに食っちゃべるわ、気管支をやられているのかゴホゴホと咳きこむわ、窓から写真を撮ろうとしてやたらに動き回るわで、正直なところエミレーツを呪ってしまったよ。

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メシはうまかったでー

着いたのはドバイ。

出発時にはけっこう綺麗だったスーツケースがどんな扱いを受けたのか、それはエミレーツのせいではないけれど、ちょっと切ない。 

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ただ、空港からの移動は快適だった。

今回知ったんだけど、エミレーツってビジネス・ファーストクラスの客には無料のハイヤーサービスつけてるのな。

ドバイ空港の一角には、車体に「エミレーツ・ファースト」「エミレーツ・ビジネス」の文字が入ったドイツ製高級車がずらり。

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さすがは産油国ぅ!と驚くだけではない、せいぜい空港からドバイ市内までのサービスかと思ったら、1目的地にかぎっての話だが、時間と距離は無制限だという。

わたしたちの目的地は空港から1時間ほどの砂漠のただなかだったので、半信半疑で申し込んたところ、はい承知いたしましたといってスルスルと運んでくれた。

しかもスーツケース4個が積めない場合、もう1台を走らせるという(もともとビジネスクラスの客ひとりに1台)。

その気前のよさに驚きつつ、わたしたちの旅は始まった。

砂漠のただなかのいったいどんなところへ行くのか、それについてはあらためて。

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