大晦日のきょう「おたくの口座に1200ドル、あした振り込むからねー」という連絡が銀行から来た。
追加の経済対策によるコロナ給付金(ひとり600ドル)。
この法案が21日に上下院で可決され、大統領が署名したのが27日、そこからわずか5日で国民のもとへ届くわけだが、これって異様に早くね?
アメリカの官僚システム、普段はいい加減だの遅いだのとボロカス言ってるけど、今回ばかりは驚かされた。
もしかしたら財務省あたりでひとりの天才官僚がガバッと立ち上がり
「みんな触るな!混乱するから!」
と周囲を制止し、たったひとりでやりのけたのかも・・・
と妄想したくなるほど鮮やかな事務処理であった。
アメリカ人、なめちゃいかん。
ともあれ、ほんとに給付金を頂戴できるのなら、給料を削られ、恐ろしいほどの出費に泣かされた2020年の締めくくりとしては悪くない。
ただし年越しのすごし方はいつもより淋しいことになる。
賞味期限切れの乾麺と餅があるので、最低限、年越しソバ&雑煮だけはやりたい。
だが、ダッカ到着から2週間の隔離中は買い物にも出られず、鶏肉すらないから、掛けソバ&掛け雑煮になっちまうなあ・・・
というたそがれモードに救いの手が差しのべられた。
近所に住む妻の同僚が、自分の買い物のついでに行ってきてくれることになった。
鶏肉ほかいくばくかのものをお願いしたところ、不思議なものが届いた。
いや韓国ラーメンとか頼んでねーし。
気を利かせてくれた(けど日本と韓国の区別ついてない的な?)のかもしれないけど、こういうの食わないしなあ。てか卵とマーガリンお願いしたの、忘れられちゃったかなあ。
と思っていたら、いやあ間違えて自分のものを届けちゃった!と連絡あり、無事お願いしたものが手に入った。
本来なら玄関で受け渡しして「ありがとね!」と挨拶すべきところ、非接触を厳守するためドア前に置いていってもらう方式。
徹底的に奇妙な2020年が暮れていく。
コロナ給付金の件、トランプが「ひとり600ドルでは安すぎる!2000ドルに引き上げろ!」とゴネる展開となり、議会がこれにOKを出したのが28日。
だから、わが家にも追加の振り込みがあるかもしれない。
トランプがついに国民の痛みに気づいてホトケごころを出したのか、引退後の金儲けのための人気取りなのか、このモンスターの真意を詮索しても無駄ではある。
それにしてもこれほどの大盤振る舞いにかかる費用は、47兆8000億円にのぼるという。
オーストラリアやスペインの国家予算に匹敵するこの金額は、アメリカ政府の財政赤字を爆発的に増やすことになる。
コロナのツケは、いったいどこへ回されていくのだろう。
見えないことだらけの2021年だ。
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