妻が「あたしゃこれがないと生きていけない」と冗談50%でいう漢方薬がある。
十数年前、わたしの実家へ来たとき、寒さと体力消耗と気疲れが重なって食事が喉を通らなくなり、なんとかしなくちゃと薬局に駆け込んだところ、症状を聞いた店主から「一度ためしてみたら」と勧められたのが大当たり、たちまち食欲を取り戻し、体力を回復させて難局を乗り切ったという成功体験いらい、「若甦(じゃっこう)」というその漢方薬は彼女にとっての聖杯となった。
若甦には内服液やカプセルのほか湯に溶かして飲む顆粒といったバリエーションがあり、疲労回復や体の冷え対策など効能もいろいろ。
クスリはみなそうだが万人に効果があるものではなく、たまたま妻の体質には合ったというだけのことだが、頑丈なタイプではない彼女の支えになっていることは確かで、日本へ来るたび大量に買い込んでいく。
悩みのタネは値段の高さ。日本滞在中はいつも節約にはげんだうえ、「清水の舞台っ」と言いながら買いにいく。
ところが今回は、目をむくようなプレゼントを頂戴することに。
サイコロを購入金額に応じた回数振って、出た目の数だけ内服液がもらえる「若甦祭り」というキャンペーン。
税込み4万円ほど買ったわたしたちはサイコロを4回振らせてもらうことになった。
妻の第一投は「6」。
第二投「5」。
これで大きくプレッシャーがかかったわたしは、わずかに狙いを外してしまい「4」。
このミスにより逆にリラックスして臨んだ第四投だったが、生来のコントロールの悪さを発揮して「4」止まり。
それでも出た目の合計「19」で内服液19本ゲエーットォ!
スーツケースの重量制限があるため、半数は顆粒にかえてもらったのだが、獲得した経済価値は1万2000円あまり。
期間限定のキャンペーンとはいえ、こんなことやってて商売になるのか心配になるレベルの豪華サービスであった。
びっくりには続きがあって、わたしたちが丁重に礼を述べて去ろうとしたとき、少し周囲をはばかる様子で小走りに寄ってきた店員さんが、もうひとつプレゼントをくれた。
シリーズのうち最高峰の若甦インペリアルソフトカプセルαで、これだけでも2000円ほどの価値がある。
「なんとか会員」になってくれた人へのプレゼントとして用意したものだが、すぐに外国に旅立たれるのなら入会をお誘いできませんので・・・といいながら手渡してくださった。
そ、それマズくないっすか?!なご厚意を頂戴し、重ねて丁重な礼を申し述べながら店舗を後にしたのである。
サイコロの腕に覚えあり!と財布ひっつかんで飛び出しそうになったあなたへご忠告。
ちゃんと調べたわけじゃないが、このキャンペーンは若甦の製造元ではなく販売店独自の判断で開催しているものらしく、いつどこへ行けばいいといった情報はない。
以上、あまりの気前のよさにぶっとんだユーザーからの報告でした。
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