?家屋の相続といっても、わずか2万4000円ほどの税金を納めるだけのミニ相続だが、手続きは手続きなので法務局へ行ってきた。
いきなり済ませられるわけではない。
登記申請書だの〇〇説明書だの委任状だのいろんな書類をつくって提出するのだが、どこに情報漏れがあっても不受理にされるため、事前に書類を持ち込んで内容を確認してもらう「事前相談」が欠かせないのだ。シロートはね。
相談コーナーには法務局のOBみたいなおじさんが控えていて対応してくれたんだけど、問題がひとつあった。
矢継ぎ早に専門用語を発するため、何をおっしゃっているのかよくわからん。
たとえば相続する家屋の母屋のことを「主たる建物」と呼ぶところ、もう何十年もそういう言葉を使ってきた相談員さんは、ついつい縮めてしまう。
だからここに記載するのはシュの詳細だけでいいんですよ、フゾク(倉庫など母屋に付属する建物)については省略していいの、ここはシュだけね・・・
てな話がずーっと続くところへなんとか割り込み、あのーすいませんシュってなんですかあと間抜けな会話をすることになる。
まあこういうのも人生経験なわけで、今回もっと印象的だったのは、提出する書類に押すハンコのこと。
相続手続きの申請者のハンコは認印(みとめいん)でOKというのだ。
認印って、文房具屋や百均で売ってるあれのことだから、本人であることを証明する能力は皆無。
それでいいから押してこいというのだから、これほど無駄なものはない。
わたしたちはが長いあいだ、「書類はこうでなくちゃ」とか「やっぱハンコ無しってのは落ち着かないよね」という役人の思考停止に付き合わされてきたのでありますね。
今年になってようやく日本もデジタルしましょうな雰囲気になってきて、 今回私が行おうとしている捺印は来年には不要になっているのかもしれない。
そういうわけでハンコ軍、最後の奮闘ぶりを法務局の相談コーナーからお伝えしました。
明日のこの時間は税務署からお伝えします!
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