Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

ペニーとしばしの別れ

怒涛の一日だった。

いちばん心配だったのはコロナ検査のことで、日本政府の厳格なる条件を満たした証明書の入手もさることながら、そもそもコロナ陽性だったら飛行機に乗れないから、明け方まで何度も目覚めてはそのことばかり気にしていた。

8時すぎ、医務室から「陰性」との連絡あって安堵するも、こちとら完全に胃にきていて食欲ゼロ。ブルーベリーとブラックベリーにヨーグルトかけたのだけをなんとか押し込んで一日の開始。

まずワシントンDCの役所まですっとんで行き証明書をひったく頂戴してきてひと安心。

 

帰路、週末で人の多いホームセンターに仕方なく寄って収納ケースをゲット。アメリカに置いていく細々としたものを入れるため前日に2個買ったのだが、とても足りないことが判明しウワァとなったのだ。

帰宅後、荷物の仕分けと梱包が本格化。午後になるとさすがに腹が減ってくるわ、立ちっぱなしで足が痛くなるわ、この苦情どこへ持ってけばええんや?!

という人間どもを見上げる純真な瞳・・・

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うちでチーズあげられるのも一旦は最後になるんだよ、ごめんね。

と詫びてからペニーを連れて出かけた先は、預かり主さんの家。

別れの時間は唐突にやってきた?! 

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わけではなく、ペニーの身の回り品(パソコンや炬燵おもちゃや食品など)を届けに来たのだ。

エレベーターなしの3階まで運んでもらうのは恐縮なので、主の不在中にドア前に届けておいた。

このエリアは、うちの周囲のような荒々しい再開発の騒音のない静かな住宅地で、そこここに昔ながらのパパママショップ(個人商店)が点在する魅力的なエリア。

ペニーの住まいとしては申し分ない。

 

帰宅してから荷造りの追い込みがあり、午後おそくようやく出発。

空港じゃないぞ、バージニアに住む義妹宅にクルマを預けに行くのだが、そのクルマは3ケ月後にもどってきたときに使うモノでいっぱいになった。 

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後席を倒してパンパンに押し込んだ放浪の車上生活者ってか、これじゃ寝るスペースがないわなあ。

 

30分走って到着。

自宅前の路駐で問題なしとのことで、買ったばかりのカバーをかけて置いてみた。 

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このカバー、ちょいと気が利いておりましてな、運転席ドアが簡単に開け閉めできるようジッパーがついているので、バッテリー維持のためエンジンかけてもらうとき楽なのです。

ちょうどこの日の朝、義妹宅では落ち葉かきをしたところで、黒いゴミ袋が清掃車を待っていた。

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クルマ、一緒に持ってかないでね~

それにしても天気予報では午後から雨だったのに、遅れてくれてよかった。濡れた車体にカバーをかけて置いていくことは避けたかったので。

 

いろいろ片付いたところで日が暮れた。

遠出していた預かり主さんがペニーを引き取りにきてくれた。

「あと10分ぐらいで着くよ」とテキストをもらったとき、召使いふたりはペニーを抱きしめてメソメソしていた。

なんにもわかってなくて顔をぺろぺろ舐めてくる。

「ペニーはだいじょぶだから、絶対だいじょぶだから、元気でいるんだよ?!」 

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預り主さんが到着し「まかしといて、しっかり面倒見るから」と言い残して去っていった。

呆気なさ過ぎて屁も出ない別れだった。

 

アメリカ生活最後の夕食は国民食ピザで締め。 

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近所の店から持ち帰り、食べかけたところで窓がざぁーっと鳴った。

強い風とともに大粒の雨が落ちてきたのだ。

一日を振り返るにつけ、ここまで天気がもってくれたことに感謝しかない。おれたち、まだ運がついてるぞ。

残った体力を絞り出し、スーツケースの整理と最後の掃除を済ませて就寝。

キンドルで10行も読まないうちに気絶したと思う。 

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