日本のテレビで、妻と母親の料理を比べる番組をやっていた。
横目でちらちら見ていただけなので詳しく紹介できないが、肉じゃがや唐揚げのような家庭料理をヨメとオフクロがつくり、そこに市販のお惣菜を加え、オットが味見して優劣判定するといった趣向。
「単品としてはいちばん美味しい唐揚げ」がオフクロのだったり、「ご飯と食べるには一番」なのがヨメのだったりと、まあ無難にまとめていたように思う。
ただわたしには、それがなんなの?という気分しか残らなかった。
というか、妻の料理を母親のと比べるなんて失礼だろって思うんですけど。
まず、
1.ひとは幼少期につくられた味覚に大きく左右される
2.親が子供のため料理に力を入れることは不思議じゃない(義務とはいってない)
ことを考えれば母親有利に決まっている。
妻はこれほど不利な地点からスタートして頑張っているというのに、「オフクロのほうがうまい」とかいってる男がいたら、こんな失礼な話はない。
寝ぼけたことを言ってないで、もとは赤の他人だったヨメが一所懸命に作ってくれる料理に感謝しろといいたい。
妻の料理は、味をうんぬんする以前にオフクロを越えているのである。
以上のことは、妻が専業主婦あるいは兼業だが料理担当である場合のことであり、あらゆる女性が夫に気の利いた料理を出すべしという話ではない。
日本の家庭は、女性の献身とギセイによって成り立っているところが多く、今回のような番組も無意識のうちに「女性の役割」を固定する作用があるような気がしてならない。
今回のヨメシュートメ料理企画を観ながら、それがなんなの?という苛立ちを感じた理由はそのあたりにもあると思う。
ペニーさんにも幸せな毎日を送ってもらいたいが、料理でサービスというわけにもいかないので、日々ちょっとしたお楽しみを提供していければと思っている。
リンゴはわんこにとってとても甘く感じるご馳走なのだそうで、じっさいペニーの食いつきは大層よござんさす。
ところでペニーさん、召使い2名のうちどっちが切ったリンゴがおいしゅうございます?
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