うちではカメラを構えるたび、かならず チチチチ とやってきてフレームにおさまる子がいるため、ブツの単独写真はまず撮れない(笑)
これは公園で拾った梅干し。
いやちがうな、梅干し似の石。
時節がらどこに危ないバイキンが潜んでいるかわからないし、そもそも拾ったのがドッグパークで、わんこの落とし物が地面に擦り込まれているような場所だから、ビニール袋に入れて持ち帰ったあと3日間も漂白剤に漬けておいた。
おかげで真っ赤だったのがこんなに色落ちして・・・
ってのはもちろん冗談で、色は最初からこうだったが、ひしゃげた梅干しに見えなくもない?
こんなものをわざわざ拾い上げた理由はなんだったのかと自問している。
わたしは地面にあったものを家に持ち帰る習慣はない。
タイの小島で見つけたサンゴの骨は、息苦しいダッカでの暮らしから解放された楽しい思い出を固定したくて持ち帰った。
それに加えて線香立てにちょうどいいという実用的な意味合いもあった。
だが梅干し石はインテリアにも実用にもなるとは思えず、意味不明。
自分、梅干し好きだったっけ?
子供のころ実家の食卓にのぼった梅干しは自家製だったが、塩分過多のせいで酸っぱい以前に塩辛さが舌を刺し、食べられるものではなかった。
食卓では手を出さずにいれば済んだが、遠足のおにぎりにはこのスーパー梅干しがしっかり入っており、半泣きの気分で頬ばったものだ。
友達のおにぎりにはシャケだの昆布だのうまそうなものが入っているのに、自分のは徹底して梅干しオンリーという事実もまた悲しかった。
そんな原体験ゆえ、今でもわたしは梅干しへの警戒心が強く、薄味で甘味のあるものと確認できなければ絶対に口に入れない。
なんで梅干しの話なんかしてるんだ?
梅干し石だ。
おそらくこれを拾ったのは、すでに7ヶ月におよんだ奇妙な避難生活の記録になるものを無意識に探していたからだと思う。
自宅へもどることができたら、本棚やパソコン用スピーカーの上に梅干し石を置き、たまにちらりと目をやることになるのだろう。
タイヘンだったけど無事でよかった・・・
そう思えるようになれればいいなあ。
現在手もとに本物の梅干しはないし、もとよりペニーに与えるようなものではないが、ミカンだったらどうよ?
ペニーさん、くわえた瞬間ちょっと怪訝そうな顔をしたあと、熱心に食べていた。
ビタミンC摂って元気でいようね?
ブログのランキングというのがあって、これをポチしていただくとたいへん励みになります。