河相我聞という俳優さんがいて、自分の顔写真をアプリでいじったらタイヘンなことになったという。
もとが彫りの深い顔をしておられるせいか、ラテン系美女に変身しちゃった。
「色々試して出来た奇跡の一枚」とおっしゃるのは、自撮りを何回もやりなおしたのにちがいないが、美の追求はデジタル技術をもってしても容易なことではないようだ。
面白そうだったので FaceApp というそのアプリを入れて試してみた。メークを「盛った」り、老け顔、若返り顔などを楽しめるが、なんといっても男女変換がいちばんドラマチックだ。
たとえばこの人だったらどうなるのかと思って変換したら・・・
こうなった。
なるほど。
だったら自分はどうなのかと試してみることにした(というかそれがアプリを入れた目的)のだが、美を追求して何枚も自撮りする行為が(だれも見てないのに)恥ずかしく、過去の写真を探した。
先月、退避生活のストレスによるものか顔のあちこちに湿疹ができ、治療のため長年生やしてきたヒゲをごっそり剃り落としたときの記念写真があったので、変換してみたら・・・
こんなんなった。
盛大にカミソリ負けして真っ赤になった鼻の下がそのまんまなことに笑ったが、うまく化けている。
もと写真と比較してみると、このアプリは男性の
- 顔の輪郭を丸くする
- 目を少し大きくする
- 肌をすべすべにする
ことにより女性顔に変換しているようだ。
それでもパーツごとに見て行くと、やっぱりそれは私自身であり、面白いのと同時にキモチワルくもあった。
ちょっと待てよ・・・
ふと気になったのは、ヒゲ面だったらどうなるのかだった。
で、剃り落とす直前のヒゲあり写真を変換してみたら・・・
こうなった。
ヒゲは自動的に除外するんだろうけど、なんかこっちのが大人のオンナぽくね?
恐ろしいことに「この顔けっこう好みかも」などと思ったりして、もしかしてそれは自己保存本能なんかと関係あるのかもしれないが、やはり完全にキモチワルイ。
胸がちゃんと膨らんでいることも一因しているかもしれない。俺の胸だぜ?
これはもと写真の顔を丸く、目を大きく、肌をきれいにしたものだから、女きょうだいがいたらこういう顔なのかといえば、そういうわけでもなさそうだ。
現にわたしには姉がいるが、ぜんっぜん違う顔だ。当たり前だよな、きょうだいっつったっていろいろだもん。
ところでこのアプリ、有料版にアップグレードすると年間3200円もかかり、このような「顔変換」に熱心な人の多さに驚かされる。
また、写真データは変換作業のためサーバにアップロードされることになっており、アプリ製造元はプライバシーポリシーによって保護されているというけれど、あなたの写真が悪用される可能性を疑い出したらきりがなく、そのことを理解してうえでの利用をおすすめする。
個人的にはキモワル楽しい体験だった。
【わたしはLGBTなどジェンダーの多様性を心の底から尊重しているつもりだが、自分自身の「女性化」についてはどうしても以上のように感じてしまうわけで、そこのところはご理解いただきたい】
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