長年勤めた放送局を退職する日、思いがけず懐かしい先輩に会った。Kさんは優秀なディレクターで(わたしの2倍は頭の切れる秀才)、そのうえ能力があるくせに人格もすぐれているという、局内では珍しい尊敬すべき人物だった。 Kさんは若いころ同じ部屋で働…
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