Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

あるフィリピン人の一発逆転

あるフィリピン人が、マニラにあるEU加盟国の大使館に入国ビザの申請をした。移民とかのめんどくさいやつではなく、単なる観光ビザだったが、申請はあえなく却下された。

じっさいフィリピンのような発展途上国から先進国への入国は難しく、わたしたちが以前に暮らしたバングラデシュもそうだったが、観光ビザを申請しても通る可能性はかなり低い。観光ビザで入国したひとが予定どおりに帰国することなく、不法滞在するケースがすごく多いからだ。

こんな話を耳にすると、日本に生まれてよかったとつくづく思う。現状、 世界227か国・地域のうち194か国・地域にビザなしで入国できる「最強パスポート」なのだそうで、チケットを買うお金さえあればたいていの国にスルッと行けちゃうことをわたしたちは当たり前だと思っているが、世界はそうなってない。

くだんのフィリピン人は、観光ビザを却下されてもへこたれることなく、一発逆転を狙った。シンガポールで行われるテイラー・スイフトのコンサートチケットを購入し、自分の氏名が入った領収証を添えてビザを再申請した。

決してお安くはないテイラー・スイフトのチケットを買い、シンガポールまで出かけてフィリピンに戻ってくる自分は生活にそれだけの余裕があり、決して不法滞在目的で入国するようなやつじゃないとアピールしたわけだが、どうやらその主張は認められたらしく、念願の観光ビザを手にすることができたという。

このエピソードに触れて、「自由」という言葉が頭に浮かんだ。生まれた国では自由に暮らしていても、世界に出ようと思った瞬間に不自由になってしまうひとが大勢いる・・・というか、人類のほとんどはそうだろう。そういう自由を日本人がいつまでも謳歌できるよう、神様にお願いしておかなくちゃ。

ブログのランキングというのがあって、これをポチしていただくとたいへん励みになります。

にほんブログ村 海外生活ブログへ

アジアランキング