Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

置き去りにしないでくれ

日本ではマイナンバーカードが実質的に義務化される流れで、これは基本的に良いことだと思う。「マイナ」は健康保険証・運転免許証と一本化されるのだそうで、そうなれば国民にとっても行政にとっても便利にちがいなく、さっさと進めればいい。

個人情報を国に抜き取られるリスクがーとかいうアンチも多いようだが、そういうひとは住所電話番号生年月日メールアカウントクレジットカード保有ポイントその他もろもろの個人情報を数多の民間企業に握られていることには不安を覚えず、この世でただ国だけが信頼できないといっているのだろうか。

もしくは現行の健康保険証(顔写真なし)を悪用するグループとかがマイナ普及を食い止めようとして妙なデマを流しているだけなのか。

世界の趨勢であるマイナ方式が日本に普及するのは時間の問題で、政府はこれを粛々と進めればいいと思う。

ただひとつ、海外在住者として不安な点がある。

現時点でのマイナは日本に住民票がないと発行されない。日本国籍を持ち、選挙権を行使できるわたしだが、日本を出るとき海外転出の手続きをして「住民票を抜いてきた」身であるため、仮にいま本籍のある区役所へ行ってマイナを申請しても断られてしまう。マイナは、日本での暮らしの実態があるひとにしか発行されない。

とはいえわたしも日本に不動産や銀行口座を持っており、これに係わる諸手続きが必要になることが多いのだが、そんなとき「マイナが必要」ってことになるとえらい困ってしまう。

それと運転免許証。海外在住者はマイナとは切り離した従来の免許証を発行してもらわないと、運転できなくなってしまう。

ガウガウ、それは困る!

いま海外に住む日本人は130万人(長期滞在80万人、永住50万人)。総人口のわずか1%あまりじゃないかと軽んずるなかれ、それぞれに切実な暮らしの事情を抱えているのであります。だから日本政府さん、一億総マイナ化は結構だが、外に暮らすひとたちを置き去りにすることだけはないよう、丁寧な仕事をお願いするシダイであります。

そうでなくとも今すでに、日本の銀行の自分の口座から海外の銀行の自分の口座に送金するだけでもマイナンバーカードが必要で、わたしは大変不便な思いをしている。その他いろんなかたちで在外邦人に影響が出ていることを霞が関の皆さん(こういう話で政治家にはあまり期待していない)にはしっかりと御認識いただきたいのです。

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