銀歯が取れた。歯医者でえらい目にあった。
新しい詰め物をつくるための型取り。以前だったら柔らかいプラスチックみたいなのを押し当てる「印象」という手法だったのが、今はなんでもデジタルで、三次元スキャナーを使う。
これを口に差し込み、歯の表側・上側・裏側をなぞってデータ化する。以前のアナログな方法とは違ってずいぶん精密に型取りできるというんだが、問題はこのスキャナー。先端部の太さがラー油ボトルの底部くらいもあり、こいつを奥歯のほうまで差し込まれゴリゴリ動かされると、歯茎に強く当たったり唇を巻き込んだりしてけっこう痛い。作業者のスキルにもよるんだろうけど、まだまだスキャナーが太すぎるという感じがして、今後の改良に期待。
とったデータはパソコンでリアルタイムに見ることができる。キッショイ写真だから小さめのサイズにしておくが、歯茎にはそれらしい色をつけてわかりやすい表現になっている。
この三次元データを使って歯にぴったりの精密な詰め物を作るわけだが、今回は見てくれの悪い銀歯を卒業してセラミックにすることに。保険を利かせてもけっこうな料金がかかり、この日に半額の325ドル、2週間後の詰め物を入れる日に残りの325ドルを払うことになっている。無用な贅沢かと気が引けるところもあるが、ぜんたいに歯のきれいなアメリカ人に囲まれて暮らしているとコンプレックスになりやすいんだよね。
帰路、妙に気合の入った花壇を眺めながらワシントンDCを走る。
ああこれで銀歯がまたひとつ減るのかと思っただけで心が浮き立ち、ご機嫌なドライブで帰宅した。
妻の転勤先さがしにも光が差してきた。はるかに出遅れて行先無しに終わることを覚悟していたところ、ここまでに3ヶ所からあなたは候補者リストの最上位にいます的な連絡(ルールと駆け引きのため順位はハッキリと言って来ず、幅はある)があり、けっこう驚いている。いずれ書くと思うが、最終盤でのキッタネェどんでん返しが珍しくないのが実情らしく、楽観視はまったくしていない。
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