Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

戦慄の美容師不足

さすが日本!と思ったのは、レストランのタブレット注文がすっかり普通になっていたこと。

コロナ以前に一部の回転寿司などで導入が始まっていたものが、一気に広がったのだろう。機械が相手じゃ・・・というひともいるだろうが、個人的には歓迎。いちいち店のひとを呼びたてる必要がなく、急かされた気分で品物を選ぶ必要もないので、気の弱いわたし向け。

それから日本の場合、料理はメニューに書いてある通りにしか出してくれず、「このポテトをオニオンが変えらませんか?」みたいな交渉が成立しないので、人間に注文を聞いてもらう必要がないともいえるし。

焼肉屋さんも定食屋さんも回転寿司屋さんもタブレットになり、フロアで働く人が目に見えて少なくなった。コロナ以前にはこういうところで働いていたひとたちはどこへ行ったのだろうか。

東京の美容室に妻が行ったときのこと。十数年来お世話になっているスタイリストにカット+縮毛矯正+カラーをやってもらったのだが、以前ならば2~3人のアシスタントが入れ替わり立ち替わりヘルプに入ってくれていたのに、今回はそういう若いひとが1人しかおらず、作業の大半をスタイリストさん自身がやっていたという。そうすると作業が渋滞して営業効率だだ落ちになると思うんだが・・・

聞けば近ごろは若いひとを募集してもさっぱり応募がないという。ひところは「カリスマ美容師」とかいってスター扱いもされた職業に何が起きているのか。立ちっぱなしはイヤダ的な?徒弟制度的な厳しさが知れ渡り、Z世代にそっぽを向かれた?それを踏み越えて頑張る気になるほどの夢を美容業界に持てなくなった?

ちなみにその美容院は港区を中心に都内数店舗を構えるシャレオツなサロンで、わたしなど古い世代の人間の目には人気の就職先と見え、ここにひとが来ないんだったら業界全体に異変が起きているのかと思わされる。

飲食業といい美容院といい、理由はそれぞれながら若い労働力が姿を消してしまったように見える日本。かれらは今どこで何をしているのか。どんな将来を夢見ているのか。わたしたちには見えないところでプログラミングとかの新しい分野にがんがん進出しているんだったら心配しないけど、夢すら持てない若者が増え続けているんだったら可哀想。

それはともかく、美容業界ぜんたいが人手不足に悩んでいるとすれば、たとえば東京のコンビニ店員がオール外国人状態になったのと同じようなこのがこれから起きていくのかもしれない。

「お湯はあちゅくないですかー?」

みたいな変化の体験は楽しいことではあるが。

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