民泊2号店の夢、頓挫か。
設計料・自分の滞在費・家電・寝具などを含めれば3000万円近くになる初期費用。これを回収するのに7年はかかるだろう。
7年で資金回収というのはかなり優秀らしい。コンサルタントや税理士に相談すれば、きっと花丸をもらえる数字だ。
それでも今のわたしは、このプロジェクトを諦めにかかっている。
主な理由は、昨秋に表面化した健康リスクだ。資金回収以前に自分がポシャってしまっては話にならない。
そもそも、健康寿命(日常生活が制限されることなく生活できる期間)についてもう少し真剣に考える必要がある。
2022年における日本人の健康寿命は、男性72.57歳、女性75.45歳。7年後、わたしは74歳になっている。この数字を無視して「回収できるから大丈夫」というほど、もう若くはない。
妻が受け継げばいいじゃないかと言われそうだが、それも簡単にはいかない事情がまあいろいろありまして。
拙者、リスクをとりきれないヘタレなのでござる。
ビジネスも人生も、結局はどれだけのリスクをとれるかで決まっていくのだと思う。
成功者と呼ばれるひとたちは、たいてい他人に知られないところでギリギリの賭けをしている。
QUEEN のフレディ・マーキュリーもそのひとりだ。
デビューしたての QUEEN は給料制で、貧乏だった。それでもアルバムを作るにはお金がかかる。かれらは手あたり次第に借金して、運転資金をつないでいた。
デビューから5年後の75年、日本公演の大成功で得たお金で借金を返し、残って有り金をすべて注ぎ込んで制作したアルバムが「オペラ座の夜」だった。
ところが、先行シングル曲の選定をめぐって大揉めする。
フレディが主張したのは、ロックとポップとオペラを融合させた6分近い大作「ボヘミアンラプソディー」だった。
6分もある曲を、ラジオがかけるわけがない!
ラジオでかからなければアルバムは大コケする!
バンドのプロデューサーやレコード会社から大反対の声が沸き起こる。有り金をすべて突っ込んだ QUEEN のメンバーもさぞかし不安だったことだろう。
それでもフレディーは譲らなかった。そして「ボヘミアンラプソディー」はシングルとして世に出る。

奇跡が起きた。
あるラジオDJがこの曲を気に入り、6分すべてをオンエアしたのだ。
それをきっかけに他局も次々とフルサイズで流しはじめ、「ボヘミアンラプソディ」に火がつき、ついには全英9週連続1位という前代未聞のヒットを記録する。
勢いに乗ったアルバム「オペラ座の夜」も全英1位。QUEEN は一気に世界的なバンドになった。
もちろん、才能もスター性もあった。
だが、それだけで、あそこまで行けただろうか。
常識はずれの判断。
すべてを失いかねない危険な賭け。
あの決断が QUEEN を超一流へと押し上げたのだと、わたしは思っている。
成功は、とったリスクの大きさに比例する。
フレディー・マーキュリーはただのミュージシャンではない。
...... かくいう拙者、結婚式の入場曲に 'I Was Born To Love You' を使ったほどの QUEEN 好き。
そのくせ3000万円ぽっちのリスクが怖くて前に踏み出せない。
リアルへたれ、ここにあり。
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