Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

ウソつき日本の戦犯だあれ?

近年の日本はおかしい。

……というより、「おかしくなったことに慣れてしまった」感じがする。

そんなふうに日本をしてしまった戦犯はいったい誰なのか。

個人的には、わたしの世代だと思っている。

まず、日本はどうおかしいのか。

組織的なズルが横行するようになった。

複数の自動車メーカーによる不正な安全試験とデータ偽造。

中古車販売会社による保険金詐欺と不正請求。

鉄鋼メーカーによる強度・性能データの偽造。

ゴム製品メーカーによる免震ゴム性能データ偽造。

建材メーカーによる工事・建設データ改竄。

オリンパスの長期にわたる損失隠し。

東芝の会計不正。

つい最近では、浜岡原発の再稼働審査のデータを中部電力が意図的に改変していたことが発覚。こんなやつらに原発を任せておいていいのかという驚きと失望が全国に広がった。

……と、枚挙にいとまがない不祥事は、「例外的」ではなく、すでに日本の企業風土そものものと見える。

どうやら日本には、ズルをして早道を通ろうとする薄汚れた根性が広まり、染みついているらしい。

真面目一本に働き、品質を磨き、世界的な信用を築き上げてきた日本人は、いったいどこへ行ってしまったのか。

日本にズル根性を広めたのは誰か。

それは主にわたしの世代だと思う。昭和33年生まれのわたしは、日本が一番幸せだった昭和45~60年('70~'85年)を中・高・大学で過ごし、就職したときにはバブルが絶頂期にさしかかっていた。

この時期の勤労者は、楽だった。

努力と結果が直結して「見えた」異常な時代だったから

  • 経済はほぼ自動的に成長
  • 組織に乗っていれば昇る
  • 大きな失敗は社会が吸収してくれる
  • 個人の判断ミスが致命傷になりにくい

という、世界史的にもかなり特殊な“ボーナスステージ”だった。

ここで人は何を学んだか。

「ちゃんとやっていれば、だいたいうまくいく」

「結果が出るのは、自分が有能だから」

つまり、仕事がうまくいく理由を自分の能力と勘違いしていたやつが多かったと思う。

わたしたちの先輩である戦中・戦後世代にとって世間とは、うまくいかないのが当たり前であり、かれらは運や時代の影響を肌で知っている。

わたしたちの後輩である氷河期世代は、努力が報われない現実を最初から知っている。

ところがわたしたちの世代にとって、越えるべきハードルはごく低く、その結果、「運」「構造」「時代」の影響を過小評価する癖が身についてしまった。

これこそが「多少のズルはOK」という心理が育つ土壌だったのではないか。

  • 多少目をつぶっても結果は出る
  • 組織はそれを黙認する
  • 成果を出した人が評価される

この経験を何度もすると、「ルールは守るためにあるが、守りすぎると損をする」と考えるようになる。

悪事の自覚はなく、むしろ正義感すら残したまま「現実的対応」という顔をして浸透していく。たいていの場合、「現実的」と言い出す人間が、いちばん現実を壊しがち。

ここで欠けていたのは、

  • 失敗の責任を本気で引き受ける経験
  • 自分の判断で何かを失う痛み
  • 「やらない」という選択が評価される体験

言い換えればわたしたちは、止める勇気を学ばなかった世代

そうした連中が現場をここまで引っ張ってきて、いま組織トップに立っている・・・ってのが今の日本じゃないか。

  • 自分の判断で止めた経験が少ない
  • 成功体験は「進めた」記憶ばかり
  • リスクは「現場で吸収されるもの」

この感覚のままトップに立つと、

  • 現場に「何とかしろ」と言う
  • 想定外を嫌う
  • 悪い報告を聞きたくない

結果として、現場がズルをしてでも帳尻を合わる構造ができあがる。原発も、自動車も、アレもコレもまさにこれだったと思う。

だが、組織で権勢をふるうわたしの世代は、「俺たちは正しかった」「今の日本がダメなのは若者のせい」と言い切るだろう。

はたしてそうなのか。

人間にとって、自分の成功を疑い、世代の構造を疑い、自分もその一部だったと認めることほど難しいことはない。

日本の変調は、苦労を知らなかった世代そのものではなく、苦労知らずでもやってこれた経験を検証せずに普遍化してしまったことにあるのではないか。

「自分たちは運が良かった」

「その運を、能力と勘違いしていたかもしれない」

このひとことを言えるトップや重役がどれだけ組織にいるか。それが企業・・・いや日本の浮沈を大きく左右する条件のひとつではないだろうか。

あるいは、この連中が退場したあとの日本は、もうちょっとマシになるのかもしれない。

ペニーしゃんにはどんな未来が見える?

以上、箇条書きを多用する独特な文体はチャッピーが吐き出した材料を取り込みながら書いたから。いちから自分でやるよりずっと早いんだよね。

あーでもズルしてるわけじゃない!そんなことしなくてもちゃんと能力があってここまで来られたわけだし・・・と、この手の文章を書く人間は、だいたいそう思っている。

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