Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

えらすぎてぐうの音も出ない

メイバン(家政婦)のBさんがぴっかぴかのバイクに乗ってきた。以前から彼女のバイクはぴかぴかで、たいへん丁寧に扱われていることがよくわかったが、今回はそれに輪をかけてショールームから出てきたんかいってほど美麗。

いったいどうしたのかと思ってBさんに尋ねたら、少しはにかむうようにして彼女は答えた。

「新車、買ったんです」

どひゃー。当地で売られている日本製バイクは1800ドル(28万円)ほどで、そのへんのサラリーマンよりは多く稼いでいるBさんといえどもオイソレとは手が出ない。彼女は20回払いのローンを組んだという。

以前のバイクはどうしたのか。彼女の "my boy" に与えたのだそう。それは息子ではなく甥っ子で、その子の親が亡くなったときから引き取って育ててきたという話は以前に聞いてたんだけど、このたび物語の全貌を聞かされてびっくりした。

彼女が育ててきた甥っ子は3人

3兄弟の父親は10年前、肝臓の病気で脚を切断するところまで行き(たとえばこんな病気)、闘病むなしく亡くなった。妻は数年前に病死しており、息子たちがのこされた。叔母さんであるBさんが3兄弟を引き取り、メシを食わせ、学校へ通わせして面倒を見てきたのだという。

現在、32歳の長男と28歳の次男は仕事をしており、末っ子も学校を卒業して求職中だという。

おおー、あと一息のところまで来たんですねえ!と言ったらBさん、ほんとうに嬉しそうな顔をして胸をなでおろす仕草をしてみせた。

Bさんはえらいと思う。いくら甥っ子だからといって誰もが面倒を見るとは限らない。もしかしたらBさん、この子たちを育てる決心とともに結婚を諦めたなんてこともあったかもしれない。そして、稼いで稼いで甥っ子たちに尽くす人生を送ってきたのだろう。

ラオスの医療と社会保障制度はあまりに貧弱で、国民は家族の力を合わせて生き延びるしか方法がない。そのことを一身に体現しているBさんの奮闘。やっぱりこのひとはえらい。いつか彼女が天に召されたら、神様が思い切り甘やかしてくださると思う。そうでなければ悲しすぎるよ。

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