かなりヤバイことになった。パソコンにかじりついて民泊関連の仕事をしまくった日の夕方、自分の性能が落ちていると感じた。生まれつきのバカが進んだという意味じゃない。バカなりの普通に暮らしに突然ブレーキがかかったのだ。
サラダをつくろうと、カボチャをカットして電子レンジに入れ、そのほかキュウリやニンジンを冷蔵庫から出して・・・と思ったあたりからの記憶があいまいで、実際のわたしは家のなかをうろうろしていたらしい。
夕方、妻が帰宅。今日の夕飯はどうしようかみたいな普通の会話のなかで、彼女はわたしの異常にすぐに気付いた。混乱しいている様子だったという。突然外へ出て行ったかと思ったらすぐに戻ってきて、「洗濯機を見に行った」というが、じっさい洗濯機は空っぽで、このわたしの「洗濯機チェック」は3回続いたという。作りかけのサラダについても要領を得ないことを言うばかりで、系統だった動きができていなかった。
妻はすぐに勤務先の医官に連絡し、その指示によりビエンチャン市内の病院へ急行。タクシーに揺られながら、緊急措置の必要な大病だったら自分はどうなるのか、世界的にも目立って低水準のラオス医療を考えるにつけ、これが海外赴任のリスクだとはいえ、オレの元気な暮らしもここまでか・・・と溜息が漏れた。

緊急外来で、血液と尿検査により確認できる範囲では異常が見つからず、帰宅。だがわたしはしばらくすると「あ、洗濯やりかけ・・・」と部屋を出ていき、手ぶらでもどってきたところ妻から「あなたそれ4回目よ」と言われて驚き、初めて自分の異常行動をはっきりと認識した。つまりこの時点でわたしの混乱はまだ続いていたことになる。
そして翌朝、寝床で測った血圧の異常な数値を見て、妻が即座に行動を開始した。
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