Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

COSTCOが死守するもの

コストコフーズの最底辺といったら叱られるかもしれないが、ホットドックは安い。どれくらい安いかというと、ドリンク付きで1ドル50セント。この値段は、わたしたちがアメリカに移り住んだ2009年から変わっていないようが気がするんだが、米国コストコユーザーのみなさんどうでしょ?

まんなかのチキンチーズサンドは単品で7ドルなんぼかする

正確なデータはさておき、物価沸騰のアメリカにおいてこの値段を維持していることはすごいと思う。庶民の味方コストコは、やはりこのホットドッグが貧乏人の最後の砦という意識があるのだろうか。刻みタマネギを好きなだけ盛ることができた以前とは違い、カウンターで頼まないと出てこなくなったのは、決して意地悪などではなく、なにがなんでも値上げはしないという同社の堅い決心ゆえのコストカットだとわたしたちは解釈したのである。

このように「確かな存在」があるかと思えば、妻の身の上はいかにもはかない。2017年、合格率1パーセントの試験を勝ち抜いて入省したとき、彼女が手にした外交官任用証書には、当時の大統領のサインが黒々と入っていた。

それは個人的には親しみを一切おぼえないゲジゲジのようなサインで、できれば他のひとのサインのほうがよかったと残念に思ったものだが、それでも米国大統領の肉筆サインは重大な重みをたたえているものだと思った。

そしていま妻とその仲間たちは、同じ人物の手によって荒々しく追い払われようとしている。浮世の儚さ、ここに極まれり。こうしてみるとコストコというのは、大切なものがなんなのかを理解しているブレない存在ということになるのだろうか。

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