先日、三笠宮妃百合子さまが逝去されたとき、三笠宮邸で行われたお別れの儀式に皇族方が続々とお集まりになるなか、天皇皇后両陛下だけはお姿をお見せにならなかった。
ご存じのように、死というケガレから天皇を遠ざけるための決まりによるものだが、個人的には古臭い因習という気がしている。天皇が神だった時代ならいざ知らず、戦後に人間宣言をされたお立場で、肉親の死にも立ち会えないというのは、現代人の感覚として奇妙さを禁じ得ない。
たしかに天皇そのものは「人間」だが、天皇が宮中で行われる神事(主なものだけでも月に2回)を穢すわけにはいかないといった事情もあるだろう。だがそれでも・・・と思うのだよ。
皇室は、世界の王室のうちでも飛びぬけて自由が少ない。ヨーロッパの王様のようにぶらりと街歩きして買い物をなさってもいいではないか(警備問題は別として)。お散歩はせいぜい那須や葉山の御用邸付近というだけでは、人間らしい潤いから遠すぎる。
お誕生日などの定例的な記者会見では、原稿なしで自由にお話しいただいてもいいではないか。というか、そういう「生の声」をじっくり伺ってみたい。
なんでもかんでもガッチガチに固めた皇室(とくに天皇皇后)の在り方について、口の悪いわたしは常々「受刑者より人権ないじゃん」と言っているのだが、この問題はまさに人権問題じゃないか?
ラオスでは、ホテルのバーで飲酒していたバックパッカー系の若者が次々にたおれ、意識不明や死亡という事態が持ち上がっている。
原因はメタノールが混入した酒。ホテルの経営者は自分たちのバーではそんな怪しい酒は提供していないと疑惑を強く否定。一方で、被害にあった若者たちは何者かによりタダ酒をふるまわれていたとする証言もあり、警察が捜査中。
被害にあったのはアメリカ、イギリス、デンマーク、オーストラリアからの旅行者。そのうちオーストラリア人のビアンカ・ジョーンズさんとホリー・ボウルズさん(ともに19歳)は、医療水準の低いラオスから急遽タイに移送され手厚い看護を受けているが、意識不明の重体。
被害者の家族が各国から続々と病院に駆けつけ、愛する息子や娘の回復を祈っているが、なかには医師から「かなり厳しい」と言われている患者もあり、事態は予断を許さない。
メタノールは、終戦直後の物資のない日本で出回ったことがあるが、すぐに伝説的な存在になっていった。それが21世紀になっても出回ってしまう地域があるわけだから、おっかないね。
浮かれて飲み過ぎたせいと切り捨てるひとがいるかもしれないが、若い時の羽目外しはどちらさまにも多少の記憶があり、自由を謳歌した時代を懐かしく思うこともあるよね?自由のある人生をここまで無事に過ごしてきたこと、拙者ありがたく思うておるのである。
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