一時帰国中、静かな居間でお茶を飲んでいたとき、急にぞぞっときた。
コロナでもない。インフルでもない。背筋に悪寒が走ったのは、あまりの静けさのせいだった。
そこは杉並区の閑静な住宅街で、閑静なんて形容詞ではまったく足りないほど静か。近年はハイブリッド車が激増しているせいだろう、窓のすぐ前を通過するクルマにも気づかないほど何も聞こえない。
そのときふと気づいた。こんなところに暮らしていたら、すぐにボケるんじゃないか。
定年退職した高齢者が特に外出するわけでもなく、こんな静かな家で茶でもすすりながら平和な空気に浸っていたら、精神活動がコトリと止まってしまうんじゃないか。
わたしは生来の怠け者で出不精だから、その危険性は大いにあるわけだが、幸いにして各国をせわしなく渡り歩き、たかだか民泊の運営ひとつにひーひー言う毎日にボケる暇なんてないわけだが。
そんな暮らしをいとなむビエンチャンへ帰ってきた。帰宅後一番の仕事はペニーさんの引き取り。
こっちを見るなりヒンヒンいいながら飛びついてきたペニーだが、見送りにきた3人のスタッフさんのひとりひとりにもちゃんとご挨拶していた。進歩だね!
考えてみれば、ワンコを飼っているというだけで、一緒に遊んだり散歩したり、健康状態を注意深く観察したりと、からだと心を忙しく使うからボケてるひまなんてない。
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