なにしに日本へ来たのかというと、そりゃ民泊に決まってる。2月の開業から8ヶ月、やらねばならんことが溜まっていた。
今回いちばん手をかけたのが、説明書のバージョンアップ。ハウスルールのパンフレットをはじめ、家のあちこちに各種の取り扱い説明を掲示しているのだが、ここまでは日本語、英語、韓国語、中国語の4種類しか用意していなかった。
それを5種類にしたんだけど、フランス語とかじゃないぞ。もうひとつの中国語だ。
画数の多い漢字「繁体字」を使うのが香港や台湾。
画数の少ない「簡体字」を使うのが中華人民共和国(ご存じのように、革命以前には決して高くなかった識字率を引き上げるため、中国共産党は漢字を覚えやすい簡単なものに改変した)。
たとえば「医療」という文字は、
繁体:醫療
簡体:医疗
というくらい違う。
で、わたしが民泊を開業した時点では、中華人民共和国からのお客さんはあまり来ないだろうと言われていた。コロナ後も続いた海外旅行の規制のせいで、客足の回復が遅れていたからね。
だから中国語は繁体字しか用意していなかったんだけど、時がたつにつれて簡体字のお客さんが増えてきた。オンラインで知らせる情報(チェックインまでの手続き案内や、観光・グルメ情報など)はすぐに簡体字を追加できたが、現場に置いてある印刷物の変更には手間がかかる。それが今回の大切な用事になった。
ラオスで作ってきたファイルをコンビニで印刷し、フォトフレームに入れていく。
リモコンの説明や、外国人には馴染みの薄い布団の使い方。
そのほか、水道水が安全で美味しいこと、カップ麺のスープはお湯と一緒に流してほしいこと、最後に使った食器は洗わずに置いていってほしいこと。
なんで洗ってほしくないのかというと、食器のきれいさというのは生活習慣によって違うから。同じ日本人でもキュッキュと洗うひとがいれば、油ぽくねとっとした状態でOKと考えるひともいるよね。
そういうお願い系ばかりではなく、高山の文化やわたしの家の歴史(聖徳太子を先祖とし味噌醤油などを売る商人だった)、皆さん大好きな飛騨牛が誕生するまでのビックリ仰天秘話など、ストーリー系の掲示もしてある。
せっかくならゲストの皆さんに触れて帰っていただきたい情報なので、しっかり5語で揃えてみた。1言語ふやすとスペースが足りなくなるため、レイアウトを変えたり写真・イラストのサイズをいじったりと面倒くさかったが、ちゃんとできてヨカッタ。
そのほか想定外の悲惨な作業もあったのだが、それはまた別の機械に(← 動揺が抜けてない)。
お留守番のペニーさんは、
華麗なステップでボールを追い・・・
取りこぼしたりしながら元気にやっている模様。
日本での滞在はまだまだ続く。
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