Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

壮絶なり焼け野原戦略

大事な部分について舌足らずだったので補足。

中国の経済成長を支えてきた不正な手口として、過剰な補助金を企業にぶっこむ産業保護政策があり、これはWTOのルールに違反していると書いたわけだが、

いったどこが違反なの? 民間への補助金なんて世界じゅうどこでもやってるじゃん?

と疑問に思われた方もおられるだろうから、この中国のやり方がどれほどエゲツナイものであるか、簡単にご紹介。

中国政府は今後有望であると見定めた業界に、民間の投資であれば5年10年かかるほどの額の資金をぶっこんできた。これにより技術を急速に発展(コア技術の多くは先進国から盗んできたものだといわれているが)させるだけでなく、生産設備をどんどん拡充して製品をじゃんじゃんつくり、一気に市場に放出させた。

主なところでは太陽電池でこれをやった。そして電気自動車でも。

その結果、世界の市場に安い中国製が急激に溢れかえり、中国以外のメーカーの製品は一気に売れなくなり、急激な変化についていけない各国企業がどんどん手を引き始めた。

このように過激なスピードで安い製品を市場にばらまき、ライバルをすべて駆逐してから天下をとる 焼け野原戦術 を許していたら、世界経済はメタメタになる。だからWTOは過剰な補助金の投下を禁じているのである。そして習キンペーはこれをやめるつもりがまったくなさそうに見える。

わたしは中国人と楽しくお茶しながら麻雀をするのが一生の夢だが、この共産党政府の無茶苦茶な政策については断固として排除すべきと考えている。

ペニーさんにとって雷雨の襲来は精神の焼野原。きのうは昼間っからすごいのが来て、すぐにサンダーシャツをご着用いただくも、ハァハァいってパニック状態。

そこでスリングと呼ばれる掛けヒモ式の袋を久しぶりに出してきて、ペニーを収容。もっと小さな子用のサイズなので半身がはみ出しちゃってるが、これでもペニーはずいぶんと落ち着いてくれた。

この態勢でパソコンに向かうのはちと辛かったけど、大事なお姫様をお助けするのに手段を選んではおられませぬ。

メコン川は、ビエンチャン周辺では大きく氾濫することないまま水量のピークが過ぎたもよう。我が家は被害をまぬがれました。

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