Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

なにを語りかけたのか

母の寝室だった部屋に、一枚の絵が飾ってあった。

ちょい不気味に感じられるかもしれないが、実物は意外とほのぼのチックというか、可愛らしい絵だと思う。これを描いたのは明治生まれの祖父(母の父)。西洋音楽を楽しむかたわら小説を書き(専門誌に数度載ったことがある)油絵もいたすという趣味人だったと伝え聞くが、わたしはそのひとに会ったことはない。母が幼いときに急逝したからだ。

それから何年もしないうちに今度は祖母が亡くなり、母は親戚に預けられ、その家の女中のようにして使われながら青春時代をすごした。長じてまあまあマトモな男と結婚し、ある程度の社会的地位もついてきて、それなりに幸せな人生だったとは思うが、何かあった時に甘えたり助けてもらったりする親もきょうだいもなく、ふとしたときに孤独感にとらわれることはあったに違いない。

晩年、この家に越してきてしばらく後、母は寝室に祖父の遺作を掲げた。それをどういう気持ちで見上げていたのか、母の口から聞いたことは一度もない。夫と長男に先立たれ、あとを頼みたい次男はあっぱらぱーな性格で当てにならず、心に抱えた痛み苦しみを可愛らしい人形の絵にむけてそっと伝えたことはあったかもしれない。

民泊の客室に飾っておく種類の絵ではないので、今回ついに取り外したわけだが、そのとき上記のようなことを感じ、人間の孤独というものについて思いをめぐらしてみたわけさ。

そのころペニーさんは・・・

31℃まで上がったバージニアでハァハァしてました。

このあと橋の上から覗き込んだ水面に大きな亀が3匹ばかり遊泳しており、2号とふたりで見物していたところへ、近所のビル建設現場から引き揚げてきたヒスパニックの父さん兄さんたちが寄ってきて「おっきねえ~」なんて会話をするあいだ、ペニーはかなり大人しくしていたという。1号2号が誰かと会話するたび激しく吠える子だったんだけど、性格変わってきたのかにゃ?

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