電気代キタ――(゚∀゚)――!!
ここまで1ヶ月、床暖を稼働させながら(たまにエアコンも使って)過ごしてきたツケがこれ。いや高っかいね。この冬は誰もいないのになぜか毎月1万円かかっていたから覚悟はしていたが。
この家の床暖は電気式で、深夜に溜め込んだ熱を一日かかって放出するんだけど、そういうふうに深夜電力にたよる理由はふたつあって、まず第一に深夜が料金が安い(安かった)。なぜかといえば深夜は火力や水力発電をお休みさせ、簡単には止められず発電コストの低い原発のみに頼るから。
ふたつ目の理由は、原発はCO2を排出せず地球温暖化防止に貢献するから、電力会社が床暖やエコキュートなど深夜電力の利用を売り込む理由になった。
なお東北大震災以前、原子力は日本の発電量の25%を占めていたが、現在は7%を切っており、代わりに天然ガスや石炭をじゃんじゃん燃やしてCO2を盛大に排出している。これは原発の是非を問う以前の、単純な事実だ。
ちかごろ亡くなった坂本龍一さんは、古くから反原発を熱心に訴えていた。東北大震災の翌年(2012年)、テレビを見ていたわたしが椅子から転げ落ちそうになったのは、坂本氏が日産の電気自動車リーフの広告塔(実際にオーナーになった)としてにぎにぎしく登場したからだ。
「エコなクルマ、リーフに乗りましょう」
リーフがエコである主な理由は、走行時にCO2を排出しないだけでなく、主に深夜電力、すなわち原発によるCO2フリーの電力を使うからなんだが、いったい坂本氏はこのことを理解していたのだろうか。反原発のひとが「原発由来商品」の宣伝に一役買うのはかなりの無理筋だが、いったい坂本氏はこのことをどう考えていたのだろうか。震災のおかげで原発稼働率が下がったんだからOKとか、まさかそんなんじゃないよね?
故人のご冥福をお祈りしつつ、社会的な影響力が大きい方だったからこそ、その背中に問いを投げかけたくなるのである。
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