Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

「浮遊物」とは知らなんだ

テレビ東京は相変わらず面白い。円安時代だからこそ心に響く海外出稼ぎさんの番組、なかなかよかった。ギリシャで子育てしながら世界中の生徒を相手にオンライン日本語学校を経営する(日本最強の?)シングルマザーさんなどが紹介されるうち、オーストラリアで働く気球パイロットのエピソードがおそろしくタイムリーだった。

そのひと石川三四郎さんは気球の盛んな佐賀県出身で、子供時代に魅入られた気球の仕事をしたいと、勤めを辞めてオーストラリアに渡り、観光客を乗せて飛ぶ熱気球のパイロットになった(記事は2019年)。今では所属する気球会社のトップパイロットして、操縦の難しい大型気球を飛ばしている。

石川さんの夢はいつか日本でも観光用の熱気球を飛ばすこととだが、現状それはほぼ不可能。なぜなら日本の法律では、気球は航空機ではなく単なる浮遊物だから。あのでっかい熱気球も、法的にはシャボン玉や風船と変わらない。このため気球に客を乗せて営業する場合の運行規制や安全策などが定められておらず、事実上商業利用することができないのだ。

そんなことちーっとも知らなかったので「ふぇ~」と言いながら観ていたのだが、時あたかもアメリカはチャイニーズ気球騒動のまっただなかで、テレ東が番組を放送した同じ日、スパイ気球は米軍によって撃墜された。

アメリカをはじめ世界の多くの国々の法律では気球は航空機と定められており、今回のように他国からの領空侵犯があった場合も、法にそって粛々と対応することができるわけだが、気球が「浮遊物」である日本はどうなんだろう。そういうことをきっちり決めておかないと、ならず者国家によるスパイ活動が野放しになるかも・・・なんて心配したわけさ。

そういう方面の懸念をふくめてのことかどうか知らないが、現在日本では熱気球の関係者などによる働きかけもあり、航空法の改正が検討されているとパイロットの石川さんは語っていた。今後、環境が整備されれば、日本でも熱気球の商用利用が広がり、インバウンドを後押しする観光資源になるかもしれない。

トルコ カッパドキア

と、わなびー観光業者は胸をふくらますのである。

民泊開業にむけての一時帰国、いろいろあって遅れており、今んとこ3月下旬になる説が濃厚。そこから開業までどんなに急いでも6週間かかるので、GWの稼ぎ時は完全に逃すことになる。ちょっと残念だけど焦ってもしょうがない。ぼちぼちやるさー。

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