Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

13万円のティッシュボックス

アマゾンというのは不思議なところで、板を貼り合わせただけのシンプルきわまりないティッシュボックスが13万円あまりで売られている。

製品名「Uniqueポンピングトレイトイレリビング部屋クルマティッシュボックスホルダーカバー」、商品説明「ティッシュをやすいデザインのトップ開口部に簡単に便利」というかなり攻めた日本語に目が釘付けになる。

ちなみにブランド名「George Jimmy」をググると、70年代に活躍したジミー・ジョージというインド人のバレーボール選手が出てくる以外、雑貨・小物販売につながる情報は見当たらない。

本気でモノを売る意図が感じられない販売サイト。そもそも中学生の工作のようなティッシュボックスに13万円を払う客がいるわけもなく、じっさい今日時点でひとつも売れた形跡がない販売ページが今でも存在するのなら是非チェックを!)

販売者は DMYshop という大阪府堺市の会社で、映像・音響関係の商品を手広く扱っているように見えるのだが、ショップ評価のページへ行くと、評価は1件のみ。これはちょっとあり得ない。

しかも評価者のコメントを見るかぎり、DMYshop が販売を一方的にキャンセルしたうえ、その理由についての説明がなかった様子。想像するに、13万円の板切れティッシュボックスは実際には存在しないのに、何を思ったかこれを注文してきた客がいたもんだから慌ててキャンセル・・・という展開?

最近、こういう意味不明な販売サイトがアマゾンには増えており、その目的は資金洗浄(マネーロンダリング)ではという声が高まっている。品物を買ったことにしてお代金を支払う=資金を移動させれば、カネの流れがつかみにくくなるからだ。

カネの流れが海外へとつながっていれば、より複雑で「安全な」マネロンが可能になる。次の写真は中国の業者が販売するティッシュボックスで、見たところ材質・品質は不明だが、28万円はいかにも高いという印象。

この販売者の商品一覧にはアクセサリーが並んでいるが、わたしが見たかぎりではカスタマーレビューのついている製品はひとつもなく、まったく売れていないことを示唆している。

また、「カートに入れる」ボタンを押してもカートに飛べないようになっており、これらを総合すると商品をまったく販売していない業者という感じがしてくる。

さらに江蘇省泰州市にあるというこの販売業者は、通販業者の生命線といっていいショップ評価を掲載しておらず(下写真)、販売実態のない業者という印象は強まるばかり。

この販売業者名は HLDZSW といい、同様に疑わしいアマゾン上のショップはこうした意味不明なアルファベットの羅列であることが多い。

アマゾンはもう何年も前から、詐欺まがいの劣悪品を売る中華ショップに「汚染」されていると批判されてきたが、今ではマネロンに加担する犯罪者の巣窟になってしまったのだろうか。アマゾンがこうした実態を把握していないとは思えないんだけど、いったいどうするつもりなんだろうね。

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