Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

これはあきまへん

この岸田文雄という人物は、過去にこれといった印象が残らなかった政治家で、安倍政権で外相という目立ちやすいポストに抜擢されてようやく名前と顔が一致するところまでは来たが、その言葉のなかに政治信念が伺えるようなアウトプットもなく、いったい何者なのかさっぱりわからないうちに首相になってしまい、「国民の声にじっくり耳を傾けます」ぐらいがセールスポイントのぼんやりした政治家であり続けている。

最近めずらしくはっきり口にしたのは、同性婚を認めれば「家族観や価値観、社会が変わってしまう」という岸田価値観だったわけだが、これほどトンマな人間をリーダーとして戴く日本の悲しさといったら。

家族観ってなに?

大黒柱のお父さん、それに付き従う専業主婦、国民の義務として子供を産み育てる生産単位としての家族のこと?その点キシダ家は優秀な息子が3人もいて合格だが。

価値観ってなに?

岸田流の家族のありかた以外は認めないという硬直した考え方のこと?そういう国民が一定数いることは当然のことだが、21世紀の先進国のリーダーがこのざまでは日本を一流国家として見ることはできない。世界はどんどん変わっており、キリスト教の価値観が強い国々でさえ同性婚を認める流れが進んでいるというのに、実質的に無宗教の日本でいったいなに言ってるの?

社会が変わってしまうってなに?

現に社会はどんどん変わっているよ?とくに若い人たちが多様な生き方を選ぶようになっており、多くの自治体が同性カップルを婚姻に相当する関係と認め証明書を発行する同性パートナーシップ制度をどんどん導入しているというのに、そういう現実に目を向けることなく、昔ながらの夫婦像にしがみつきヤダヤダ言ってる首相、変化に怯えるばかりの臆病者がリーダーでは、少子化問題なんて絶対に解決しないし、その先にある日本の繁栄もかなり怪しくなってきたと言わざるを得ない。

そのうえ岸田首相閣下は、国が同性婚を認めてしまったら、官僚による社会システムの変更作業が追いつかなくなってしまうと漏らしたそうだが、官僚が変化に抵抗するのは古今東西あったりまえのことで、だからこそ変革は政治家の仕事だというのに、「作業が追いつかない」とか言っている首相はそもそも政治家をやる資格がない。

このひとをリーダーに据えておけばおくほど、日本の将来が削り取られていくように思えるのはわたしだけだろうか。かといってほかに誰というほどのタマが見当たらないところがつらいのであるが。

最後にひとつ、この首相発言に批判的で同性婚にポジティブな声のなかにすら、同性婚の増加により「少子化がいっそう進む懸念」はあるというのがあって驚かされた。5秒も考えれば間違いとわかる初歩的な誤解。こういうのが流布するなかでの同性婚問題、着地はまだまだ先のことになりそうだ。

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