Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

14億人、壮大なる人体実験

2~3日前、軽い咳が出るようになり、コロナを疑った。喉に何かが引っかかったような感じがするだけで苦痛はなく、そういうこともあるさと思っているうちに咳は止まった。1日遅れて妻が同じような咳をするようになり、念のため検査キットを使ったところ陰性だった。

ふたりとも発熱がなかったし、おそらくハウスダストによるアレルギー反応みたいなものだったろう。最低限の買い物以外は外出せずおとなしくしているんだから、どうかコロナとは無縁のまま時が過ぎていってほしい。

一方で中国では春節の旅行者が延べ21億人に達するというのだが、その結果コロナはどうなるのか。

中国14億人に一気に感染が広まれば、いわゆる集団免疫を獲得することになるかもしれず、もしかして習近平のゼロコロナ政策撤回は、それを狙った大博打だったのかもしれない。

だが、中国が集団免疫を獲得したとしても「勝ち逃げ」とはならない可能性がある。コロナは繰り返し感染するうえ、感染回数に応じて症状が重篤化して入院・死亡率が高まるだけでなく、後遺症も重篤化する傾向にあることが米ワシントン大学などの研究により明らかになった。

この研究はアメリカの退役軍人(白人男性が多い)のコロナ感染者を追跡調査したものであり、どの国のどのグループにも適用できるものではないだろう。いま、春節を機に中国でコロナ感染が急拡大することがあったとして、そこに2回目・3回目の感染者が相当数いた場合、繰り返し感染による高い死亡率、後遺症の重篤化の揺るぎない証明につながる可能性がある。

その意味でいま中国は、史上初、14億人を対象にした壮大な実験中ということもできる。実際には正確なデータなんて出てくるわけもなく、荒っぽい政策によりコロナウィルスにさらされた中国人お気の毒というだけで終わってしまうのだろうけど。自分はあの国い生まれなくてよかったと、つくづく思う。

繰り返しになるが、上記の研究者はこう呼びかけている。

「新型コロナウイルスへの複数回感染は、初回の感染よりも死亡・入院・後遺症リスクが高まることが明らかになった。すでに1回感染した人は、2回目の感染を予防することでさらなる健康問題を防ぐことができる」

すなわちコロナとは、みんなで罹って集団免疫ゲットして勝利!とかではなく、全力で予防すべき病気、罹ってはいけない病気なのではないか。

こうした知見を真に受けて、なんとか1回も罹らずに逃げきりたいと思っているわたしは馬鹿者だろうか。コロナなんて風邪みたいなもんだから平気とか、身の回りに感染者があまりいないからワクチンもう要らないとか、ワクチン後遺症に関するネット情報を過大に受け止めるあまりコロナの恐ろしさに目が行かなくなったひとのほうが結果的に幸せになれるのだろうか。

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