朝、頭上を通過していったV字編隊。
にぎやかに鳴きかわす声はカナダガンに違いない。北米ではざらに見る大型の渡り鳥で、冬が近づくと北方から飛来するが、一部は暖地に住み着いており、ポトマック川などの水際で年中見かける。かれらが草地に落とす緑色のフンが靴につくとちょっと大変だけど、わたしたちはカナダガンが大好きなので、V字を見ただけで心が浮き立つ。
ダイナミックな「いのちの大行進」が去った直後、今度は轟々という重い騒音が地面から伝わってきて、貨物列車が姿を現わした。貨車の数を何気なく数え始めたら、これがいつまでたっても終わらないんだな。
けっきょく貨車は200両を超えていた。信じられないくらい長い。その重さは?
貨車の最大積載量をもとに計算すると、列車全体で6000トンにはなりそう。
6000トンとはなんとも想像しにくい重さだが、たとえば100トンのジェット旅客機60機ぶんといえばなんとなく・・・
そんな重荷を引っ張るディーゼル機関車、平地だけじゃなく、上り坂だって越えていくんだぜ。えらすぎ。こんど音が聞こえてきたらしっかりスタンバって雄姿をカメラに収めよう。
こうして散歩の楽しみがまたひとつ増える。
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